2017年度 法政大学国文学会大会 プログラム

2017年度の法政大学国文学会大会プログラムが完成しましたのでお知らせいたします。

会員・卒業生のみなさまのご出席を心よりお待ちしております。また、会員でない方も大歓迎ですので、是非足をお運びください。

(会員外の方の事前申し込みは不要です。)

 

◆日時:2017年7月29日(土)  13時より受付開始

◆会場:法政大学 富士見ゲート棟 5階 G503教室

◆プログラム

開会挨拶(13時半より)

研究発表(13時45分より)

郁男と龍造 ―中上健次作品における〈父性〉の行方-

法政大学大学院 博士後期課程1年 鈴木 華織

講演(14時20分より)

 ノイズとしての二項対立 ―漢詩をもっと自由に読むために―

法政大学 専任講師 遠藤 星希

特別企画 『火山列島の思想』から五十年 ―今、益田勝実を― (15時20分より)

 開会挨拶                法政大学 坂本 勝

 Ⅰ 益田勝実の生涯と仕事

   〈追跡〉年譜と映像で             天野 紀代子

   〈証言〉益田論文の第一読者として        岡田 清子

 Ⅱ 講演再現

   「偽悪の伝統」(『火山列島の思想』所収)をめぐって

   (1990年3-4月、益田勝実、岩波市民セミナー「日本説話文学の展開」より)

 

総会 会務報告・会計報告・役員改選・その他(16時30分より)

 

懇親会 立食パーティー(17時より2時間程度)

※会費 一般:1,000円、学部・院生:無料

会場:富士見ゲート棟 つどい

 

◆研究発表要旨

郁男と龍造―中上健次作品における〈父性〉の行方―

法政大学大学院 博士後期課程1年 鈴木 華織

【発表要旨】

中上健次は、自身を取り巻く私的な環境から数多くの作品を生み出している。それについては、中上の〈盟友〉であった柄谷行人が「ある意味で、中上健次は根っからの私小説作家であった」と評していることからも知りえよう。それら諸作品の舞台となった故郷の被差別地域をモデルとして創りあげた「路地」と複雑な家族・親族関係は、お互いに関係を持ちながら描かれ続けられた。

それゆえ、中上作品は「血の宿命と土地の呪縛」といった切り口から評されることが多いのであるが、その「血の宿命」には父と子、代表作の『枯木灘』に準えると息子・竹原秋幸と実父・浜村龍造の対立が含まれており、エディプス・コンプレックス的な「父殺し」の視点から作品を論じる研究や評論が多くを占める現状となっている。しかし、〈父―母―子〉で構成される近代家族とは一線を画する「路地」の母系家族において、浜村龍造は中上作品の〈父〉たり得る人物なのか、また龍造以外に〈父〉の資格を持つ人物はいるのか、といった問いを立てることで中上作品の新たな〈父性〉を持つ人物を呈し、従来からとは違った側面からの〈父―子〉の読みの提示を行うことを本発表の目的とする。

 

◆問い合わせ先

【連絡先】法政大学国文学会事務局 担当 藤井 輝

〒102―8160 東京都千代田区富士見2―17―1

法政大学80年館内 日本文学科共同研究室

電話・FAX: 03―3264―9752

Eメール: hikaru.fujii.68@adm.ac.jp


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