『はじめての日本神話 『古事記』を読みとく』(坂本勝著、ちくまプリマー新書)が出版されました

  2012年1月10日に、『はじめての日本神話 『古事記』を読みとく』(坂本勝著、ちくまプリマー新書)が筑摩書房より出版されました。『古事記』がテーマということで、非常に難解な印象をお持ちになる方も多いと思いますが、本書は第一部が「あらすじで読む『古事記』 -神と人の物語」となっていますので、初学者も安心して読み進めることができる入門書です。後半の第二部は、「古代人が出会った〈自然〉 -神と人がまじわる場所」と題し、「水と生命」、「天と地」、「死と再生」、「内なる自然」といったテーマに分けて、『風土記』や『日本書紀』の神話も取り上げながら、神話の世界を読みといてゆきます。「自分たちの祖先は、この列島でどのように暮らしてきたのか、〈自然〉について〈文化〉について〈歴史〉について、どのように考えてきたのか、今の自分たちはそれをどのように受け止めて生きなければならないのか」(本書p.18)、こういった根源的な問いについて考えるヒントを探しながら、坂本教授が案内して下さる日本神話の世界をどうぞお楽しみ下さい。

Comments are closed.