理念・目的および4つのポリシー

理念・目的
 日本文学科は、その創設以来培ってきた「自由と進歩」という大学建学の精神を体現する学風を維持し、日本の文学・言語・芸能の歴史と現状についての先鋭で多様な研究を進めるとともに、その成果を生かして法政大学の伝統を担う「進取の気象」をもつ人材を育成することによって、千数百年にわたって蓄積されてきた日本語と日本文化の豊かな遺産を世界と次世代へと受け継いでいくことを目的とする。

 

学位授与の方針(ディプロマポリシー)

日本文学科は、所定の教育課程のもと、所定の単位を修得し、以下に示す水準に達した学生に対して、「学士(文学)」の授与を認める。

  1. 日本の文学・言語・芸能の歴史と現状についての基本的な知識を身につけている。
  2. 所属する文学・言語・文芸の三コースいずれかの領域における正確な読解力を有している。
  3. 自ら問題を発見し、その問題について考察を深められる思考力を有している(文学・言語コース)。自ら主題を発見し、その主題について構想を深められる想像力を有している(文芸コース)。
  4. 自らの研究や発想の成果を的確に伝えられる日本語の表現力を有している。

 

教育課程の編成・実施方針(カリキュラムポリシー)

日本文学科は、教育目標と学位授与方針にそって、以下に示す教育課程を編成している。

  1. 1年次においては、大学生の学びに必要とされる能力の習得のため、少人数制による初年次教育科目を設置するとともに、専門教育への導入として、日本の文学・言語・芸能、また中国文学について基本的な知識を修得できる科目を配置している。
  2. 専門性を広く把握すると同時に深く追求するため、文学・言語・文芸の3コースを設置し、学生は2年次からそのいずれかに籍を置き、少人数制のゼミナールに所属する。より正確な読解力、深い思考力・想像力、的確な表現力、問題発見・解決能力を涵養するため、専門分野に関する科目および隣接領域に関する科目を、段階的に、また体系的に履修できるよう配置している。
  3.  教養教育科目(市ヶ谷リベラルアーツセンター科目)の単位を卒業所要単位に含むこととする。センターのカリキュラムに従って履修することにより、さらに幅広い学問分野の知識を得て、柔軟かつ多角的な認識力・思考力・問題解決力等を涵養する。
  4. 4年次においては、ゼミナール担当教員の指導のもと、卒業論文の執筆に取り組む。なお、卒業論文は、日本文学科の教育課程における集大成とし、大学での研鑽の成果を発揮するものとして位置づける。

学生の受け入れ方針(アドミッションポリシー)

日本文学科では、文学部の方針に準じ、各種の入学試験(※)をとおして、以下に示すような能力・意欲等を有する受験生の入学を認める。能力・資質を的確に判断して学生を受け入れるため、多様な入試経路を用意し、日本文学科で学ぶにふさわしい者に広く門戸を開放する。

※A方式入試、T日程入試、大学入学共通テスト利用入試、自己推薦入試、社会人入試、指定校推薦入試、付属校推薦入試、スポーツ推薦入試、グローバル体験公募推薦入試、外国人留学生入試前期日程、帰国生入試、国際バカロレア利用自己推薦入試。

  1. 高等学校で履修する国語・外国語・地理・歴史・公民・数学・理科等について、卒業が認められる水準で教科内容を理解している。
  2. 入学後の修学・研究に必要となる基礎的な知識・教養を有している。
  3. 論理的な思考ができ、自分の考えを明快に表現することができる。
  4. 日本の文学・言語・芸能について深い関心をもち、それらの研究や文芸創作に必要となる、知識・読解力・思考力・表現力全般にわたる、より多様でより奥深い人間的な学力・資質を有している。

 

学修成果の把握に関する方針(アセスメント・ポリシー)

日本文学科は、学生の学修成果について、アドミッション・ポリシー(学生の受け入れ方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に照らして、下記のとおり検証を行う。

  1. 入学段階において、各種入学試験における成績、志願書等の記載内容、面接における応答内容等を用い、アドミッション・ポリシーに示すような能力・意欲を有しているか、把握する。
  2. 初年次における「大学での国語力」、「ゼミナール入門」での取り組みや成果を通じて、基本的な文章読解力・文献探索力・論理的表現力を身につけたか、把握する。
  3.  必修科目・必修選択科目における試験やレポートの成果を通じて、文学・言語・芸能に関する専門的な知識や研究方法、深い思考力や想像力、的確な日本語表現力を身につけたか、把握する。
  4. ゼミナールにおける研究発表や文芸創作を通じて、問題発見力・問題解決力、プレゼンテーション力やディスカッション力、的確な日本語表現力を身につけたか、把握する。
  5. 卒業論文、単位修得状況、成績評価等を通じて、ディプロマ・ポリシーに示すような能力・資質を総合的に身につけたか、把握する。