横浜国立大学教育人間科学部附属教育デザインセンター主任研究員の三浦修一先生をお迎えして開催した「教職をめざす学生のための特別講座」が終了しました。本年度は、第1回「教師という仕事~あなたはなぜ教師になりたいか~」(5月14日)、第2回「学校教育の現在~どんな教師が求められているか~」(5月28日)、第3回「教員採用試験~その内容から何を学ぶべきか~」(6月11日)の連続3回の講座で、35名の学生が受講しました(いずれも6時限目)。
生徒が自立して生きてゆく力を身につけるために、教師は各教科を通じてどのような授業を行ってゆくべきか。そして、それを実現するためには、どのような資質と能力が教師には必要なのか。3回を通じて共通するテーマはこの点にありました。横浜市立中学校校長、中央教育審議会臨時委員などを務め、学校教育の改革に長年とりくんでこられた三浦先生のお話には大きな説得力があり、教職をめざす学生にとってよき指針が示されたといえるでしょう。また、今回の講座では教職をめざす自己を見つめ直すことにも主眼がおかれ、講義だけでなく、グループディスカッションもとりいれられたのが特徴です。受講者の皆さんには、教師に求められる力量の大きさにたじろぐところもあったかもしれません。しかし、それ以上に教師という職業の魅力を実感することができたはずです。
2011年度より文学部日本文学科と大学院日本文学専攻では、教職をめざす学生の支援事業を行っています。本年度は今後、東京都私学教員適性検査事前学習会等の勉強会を開催する予定です。(報告者、小秋元)