『私小説ハンドブック』が刊行されました

 秋山駿・勝又浩監修、私小説研究会編『私小説ハンドブック』(勉誠出版、2,800円+税)が刊行されました。
 私小説は、近代日本文学の歴史のなかで極めて重要な位置を占める存在ですが、これまで必ずしも正当な評価を与えられてきませんでした。しかし、近年、海外においても日本の私小説が注目され、研究と創作に影響を与えているといいます。本書はこうした動向を受け、私小説をめぐる様々な論点を提示するために刊行されたものです。そのため、各種の論考のほか、私小説作家109人の基礎情報をまとめた「作家案内」や、「私小説の基礎知識」「海外の私小説事情」「文献案内」などの章をもち、研究事典として役立つ構成をとっています。
 監修者の一人、勝又浩氏は本学名誉教授で、私小説研究会は本学大学院で近代文学を専攻した学生を中心に結成されました。日本近代文学に関心のある方々のご一読をお薦めします。

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