小林ふみ子教授の著書『大田南畝 江戸に狂歌の花咲かす』(岩波書店)が2014年4月に刊行されました。
借金取りや酔っぱらいといった卑俗な日常を、狂歌という五七五七七の定型文にのせて笑い飛ばす「おめでたい」江戸の世はいかにして作られたのか。江戸時代の狂歌ブームの立役者である大田南畝を卓越した才能の持ち主として安易に神格化することなく、ふつうの江戸っ子である大田南畝がいかにして多くの人の共感を生み、狂歌を一大ブームに仕立てていったのかという視点で、新資料もまじえながら語られています。
小林先生の講義を聴いたことがある人はもちろんのこと、まだ講義を聴いたことがないという日文生も、ぜひ江戸流の世の中の楽しみ方を味わってみてください。
『大田南畝 江戸に狂歌の花咲かす』(小林ふみ子著、岩波書店)が刊行されました
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