少々遅くなりましたが、法政国文学会よりお知らせ致します。『日本文学誌要』第83号が3月24日に発刊されました。本号は、2010年2月6日に逝去された益田勝実元教授の追悼特別号となっており、多くの方から追悼文を賜りました。故益田先生のご功労・ご功績に敬意を表しますとともに、ここに改めて先生のご冥福をお祈り申し上げます。
目次
〈追悼〉
春靄の光景 (鈴木日出男)
益田先生、有難うございました。 (勝又 浩)
益田勝実先生ありがとうございました (西野春雄)
益田さんの文章とコーヒーと中国文学 (安藤信廣)
益田先生のこと (田中単之)
先生の手 (浜田弘美)
一九六〇年六月十五日の益田勝実 (糸井 久)
師父 (成島知子)
〈学習の創造〉というロマン (幸田国広)
春日野の、飛火の野守出でて見れば、いまいく程ぞ若菜摘む (今泉隆裕)
〈論文〉
「法友」の恋―宇治十帖の目論みー (天野紀代子)
都市の大物主―崇神朝の崇り神伝承をめぐってー (坂本 勝)
〈卒業論文〉
『源氏物語』と催馬楽《我家》―「来ざらましかば」の解釈をめぐってー (関根由佳)
催馬楽《葛城》考 (堀部麻衣子)
坂口安吾「桜の森の満開の下」論 (吉元一真)
遠藤周作が見た「神」と「人間」ー『沈黙』キチジローにみる「弱者」の意味― (船曳紀子)
「よるべなさ」の先にー『抱擁家族』論― (北島咲江)
〈書評〉
園 明美 著 『王朝摂関期の「妻」たちー平安貴族の愛と結婚ー』 (河野かやの)
相馬庸郎 著 『日野啓三―意識と身体の作家―』 (伊藤 博)
二十一世紀における〈精神のリレー〉の継承
立石伯 著 『ドストエフスキイの〈世界意識〉―その文学・人間・思想・社会観の小宇宙ー”>ドストエフスキイの〈世界意識〉―その文学・人間・思想・社会観の小宇宙ー』 (藤村耕治)
〈新刊紹介〉
千野明日香 著 『中国のことわざ』
加藤昌嘉・中川照将 編 『テーマで読む源氏物語論(4)紫上系と玉髪―-成立論のゆくえー』
〈彙報〉
法政大学国文学会彙報二〇一〇年度
〈法政大学国文学会会則〉
〈投稿要項〉
[追悼]
追悼 表章先生 (西野春雄)