「教職をめざす学生のための特別講座」を実施しました

 2013年5月20日(月)より隔週で3回にわたって「教職をめざす学生のための特別講座」が行われました。

 講師に、かつて横浜市立中学校で校長をおつとめになり、現在は横浜国立大学附属教育デザインセンターで主任研究員をされている三浦修一先生をお招きし、「これから教師を目指す人が身に着けておきたい心構え」につながるご講演をしていただきました。三浦先生は、「長年の教職経験に基づいた新しい教育のデザイン」をライフワークとされています。

 第1回、第2回の講座では、これまでに私たちが実際に受けてきた学校教育を振り返り、受講生同士のディスカッションを通じて、「教師という仕事」、「これからの授業」について考えを深めていきました。そして、第3回の講座では、学校教育を取り巻く現在の状況、最新の教員採用試験の動向をお話いただき、「現代の教師に求められる資質・能力」についての認識を共有しました。

 この講座を通じて常に投げかけられた問いは、「あなたは、なぜ教師になりたいのですか?」です。私たちにこの問いを発し続ける理由を三浦先生は「本当になりたいと思う人に教師になってほしいのです」とお話されます。

 また、三浦先生は、教職の、スペシャリストかつジェネラリストであることを求められる高度な専門職としての責任の伴う職業である側面と、仕事を通じて、学び、成長し続けることのできる魅力的な職業である側面とを示し、学生時代に積む深く幅広い経験・知識の重要性をお示しくださいました。

 今回、三浦先生にはお忙しい合間を縫って、法政大学の学生のために特別に本講座へご登壇いただきました。普段こうしたお話をお聞きすることはなかなかできませんので、これから教職を目指す受講生にとって大変貴重な機会となりました。この場をお借りして心より御礼を申し上げます。       (大学院修士課程2年、吉田充良)

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