穏やかな秋晴れとなった11月12日(土)に「小田切秀雄 生誕百年記念 講演と討論の会」(主催:小田切秀雄研究会、共催:法政大学国文学会)が開催され、多くの方に来場していただきました。
当日、会場となりました55年館542教室の前には関連書籍やご家族よりご提供いただきました写真、また貴重な学生時代のデッサン等も展示され、来場された皆さんは足を止めて熱心に見入っていました。
開会にあたって、法政大学国文学会会長の勝又浩先生の挨拶、
小田切秀雄研究会会長の堀江拓充先生の挨拶があり、
そして、来賓としてお越しいただきました小田切秀雄のご子息である小田切統二氏より挨拶を頂戴しました。
会の第一部は、作家で日本近代文学館理事長の坂上弘氏の講演「文学と私―「文体」の頃」と題した講演が行われ、季刊誌「文体」の創刊時のエピソードを中心にお話しをいただきました。
第二部は、「小田切秀雄―文学・思想の語りかけるもの」と題した討論会を行い、小田切秀雄所縁の5人のパネリストたちの間で小田切秀雄の文学や思想に関する闊達な意見交換が行われ、会場も熱気に包まれました。
最後に、小田切秀雄を囲む会会長の田中単之氏の挨拶で会は締めくくられました。
会の後に行われた懇親会は大いに盛り上がり、出席された方々は旧交を温め、まるで学生時代に戻ったかのように楽しまれていました。