村山龍著『〈宮澤賢治〉という現象 戦時へ向かう一九三〇年代の文学運動』が、花鳥社より刊行されました。
花鳥社ウェブサイト(こちらから購入可能です。)
目次は次の通りです。
〈宮澤賢治〉という現象 戦時へ向かう一九三〇年代の文学運動
序論 読みのメカニズムはいかに駆動するか——崩壊の危機のたびに再創造される〈宮澤賢治〉——
第一部 〈世界全体〉再創造の時代——一九三〇年代の文学運動——
第一章 エスペラントは日本近代文学にどう需要されたか——世界同時性の文学へ——
第二章 〈世界全体〉をつくり直そうとするプロレタリア文学運動——その射程と限界——
第三章 モダニズム文学が開いた大東亜共栄圏への通路——春山行夫-T・S・エリオット-西田幾多郎——
第四章 統制と自由、二つの顔を持つ文藝懇話会——〈禁止〉から〈改善〉への転換点として——
第五章 〈地方〉的であることの相克——一九三〇年代の『岩手日報』学芸欄を読む——
第二部 一九三〇年代に〈宮澤賢治〉はどのように現れ、機能したか
第六章 賢治没後の作品公表史
第七章 一九三四年以後の賢治需要のメルクマール——横光利一の文藝春秋講演会での発言——
第八章 初期受容における評価の変遷——論者の自画像となる〈宮澤賢治〉——
第九章 横光利一と保田與重郎による再創造——ローカルなコスモポリタンとしての〈宮澤賢治〉へ——
第一〇章 〈宮澤賢治〉がもたらしたユートピア——昭和期農民文学運動とアナキズム——
最終章 宮澤賢治による文学的再創造——「おまへはあのプレシオスの鎖を解かなければならない」——
以上