『現代文藝研究』第四号が刊行されました。

藤村耕治先生(日本文学科教授)が編集長をつとめる文芸同人誌『現代文藝研究』第四号が刊行されました。

今号の特集は「『近代文学』創刊同人Ⅰ」として、本多秋五・埴谷雄高・小田切秀雄・山室静を論の対象として取りあげています。

戦後の混沌とした状況のなかで〈文学〉を通じて世界を捉え直し、そこから汲みとったものを世に問いつづけてきた『近代文学』の創刊同人たちの文章は、今なお混迷の度を深める時代を生きる私たちにとっても示唆に富むものであります。
そうした文章にたいして、各々の執筆者がどのようなアプローチをもって読み・考え・書いたか。
ぜひ、お手にとってご覧ください。

なお、次号は今号特集の続編「『近代文学』創刊同人Ⅱ」として、荒正人・平野謙・佐々木基一を取りあげる予定です。

本誌についてのお問い合わせは『現代文藝研究』事務局(法政大学80年館8階藤村研究室)までお願いいたします。

以下、書誌情報でございます。

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*書誌情報*

発行:現代文藝研究会

発行日:2025年4月30日

定価:1,000円

頁数:192ページ

ISSN:1347-9865

*目次*

雑誌『近代文学』概説(藤村耕治)

〈論文〉

《一閃の光》のなかで:自由と必然と歴史の向こう側を凝視した本多秋五(立石伯)

埴谷雄高『死霊』論:存在と虚体を巡るプロとコントラ、もう一つの別の世界へ(服部一希)

オーディンの鴉は黎明に羽搏く:山室静小説論(細沼祐介)

小田切秀雄の戦後平和思想:阿部知二との分岐点をめぐって(金子樹絵)

〈資料〉

近代文学創刊同人(埴谷雄高・小田切秀雄・本多秋五・山室静)参考文献目録(Ⅰ)

編集後記

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