本年度も「大学での就活力」を実施します(11/30)

2011年度第1回「大学での就活力」ご案内

今年は12月本格開始となった就職活動も目前に迫ってきました。意気込んでいる人、着々と準備を進めている人もいるかとは思いますが、戸惑っている人、懐疑的な人、教職や公務員との両立に悩んでいる人等々、さまざまな悩みや戸惑いを抱えている人も少なくないでしょう。
そんな悩みに日文の先輩たちはどうしたか、今回はとくにどのように就職先を見つけたのか、その情報収集と研究法を中心に語ってもらう予定です。
就職情報は何もリクナビ・毎ナビでしか手に入らないわけではないのです。皆さんが知っている企業に入ることだけが就職ではないのです。内定を勝ち取った先輩たちから「生きる力」(!?)を分けてもらいましょう!

           記

日時 11月30日(水)5,6限(16:50~20:00)
会場 【前半】835→【後半】58年館2F 教職員食堂
内容 【前半】内定をもらった4年生5名によるパネルディスカッション
     【後半】4年生を囲んで、就活壮行会(なんと飲食付です!)
                           

大学院進学相談会が開催されます(11/12)

11月12日(土)13:00より法政大学大学院進学相談会が、外濠校舎6階の薩埵ホールで開催されます。研究科・専攻ごとに個別相談コーナーが設けられ、各専攻の教育内容や試験対策などについて自由に質問することができます。ちなみに日本文学専攻のコーナーの担当は間宮厚司教授です。法政大学の学生だけでなく、他大学の方も気軽にご来場ください。

詳細は大学院のページをご参照ください。

地方スクーリングin秋田の報告

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  日本文学科の尾谷です。10月28日(金)から30日(日)にかけて、通信教育部の地方スクーリングが秋田で行われ、私は「総合特講」という講義を担当して参りました。「〈ことばの乱れ〉について考える」というテーマで、1日4講、3日間で合計12講義を実施したのですが、偏見は極力排除し、一見すると〈乱れ〉だと思われるような事例でもなるべく言語変化として冷静に受け止め、そういった変化(もしくは誤用)が起こる要因やプロセスについて、論理的かつ言語学的に考えることに主眼を置きました。特に、主観化、脱文脈化、文法化、再分析、比喩(メタファー)、換喩(メトニミー)、混淆、類推違い、ポライトネス理論といった観点から新規表現を分析し、様々な表現が変化したり新しく生まれたりするのには一定の要因があるということを学びました。
  受講生の年齢層が20代~60代までと幅広かったこともあり、新規表現に対する容認度の違いが浮き彫りになる場面も度々ありました。受講生の皆さんにとっては、そういった世代間の違いを目の当たりにすることも、言語変化が気づかないところで静かに起こっていることを実感する良い機会になったようです。「総合特講」は日文科の専門科目ではないため、受講生の8割は他学部生でしたが、我々の母語である日本語がテーマということもあり、学部の垣根を越えて教室全体が一つになって真剣に考えているという雰囲気がとても印象的でした。
(報告者:尾谷昌則)

『本阿弥行状記』 (日暮聖ほか訳注)が発刊されました

  『本阿弥行状記』 (日暮聖、加藤良輔、山口恭子 訳注)が平凡社より2011年7月に発刊されました。日暮聖元教授と日本文学科出身の若手研究者2名による訳注が付されています。

内容(「BOOK」データベースより)
日本有数の芸術家本阿弥光悦を中心に、その一族の言行をまとめた唯一の記録。光悦は家業の刀剣鑑定の他、書、出版、作陶、漆芸など多方面に才能を発揮。丹念な現代語訳と語釈を付す。

特別講座『校正講義と実技』(第1回)が開催されました

講師の若藤さん(左)と中沢教授(右)の 楽しいやりとり

 10月18日18時30分から、特別講座『校正講義と実技』(全2回)の第1回講義が学内の教室で開催されました。文芸コースの中沢けい教授の発案で、校正のプロを講師にお招きして、日本文学科・国文学会発行の文芸誌『法政文芸』の学生編集委員、ゼミ誌の編集担当者など校正のスキルを必要とする人たちに、初歩的なレクチャーをして頂くというこの講座は、今年で2回目。講師は昨年同様、校正歴40年のベテラン若藤えい子さん。校正とはそもそもどんな仕事か、校正者はどのような判断・権限において原稿に朱を入れるかといった基本的な話に始まり、校正記号の説明、さらに実際の校正例をテキストにお話は進んでいきました。

 ワープロ入稿による誤変換、かなに開くべき漢字、ひらがな・カタカナ・英字の間違いを見抜くポイントから、「(かぎ括弧)の位置、数字表記の統一、!?といった記号のあとの一マス空きなど、細かい注意点が説明され、最後に、校正をするに当たっての心構えや留意点など、痒い所に手が届く懇切丁寧なご講義でした。

 参加受講生は、二十数名。若藤さんと中沢教授との面白おかしいやり取りや、びっくりするような校正ミスの経験談なども交えて、90分におよぶ講座はあっという間に終了しました。受講生は、お話を楽しみながらも、校正という仕事の意義と責任を改めて学んだようでした。

 来週行われる第2回は、「校正実技」編。受講生は赤ペン、青ペン、鉛筆、国語辞典持参で、実際の原稿を校正する練習を行う予定です。(報告、藤村耕治)

2011年度9月卒業・学位記交付式

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10月1日(土)10時より、市ヶ谷キャンパス外濠校舎6階薩埵ホールにて、9月卒業・学位記交付式が行われました。大学の授業もセメスター制が活用されるようになり、9月に卒業する学生も年々増えつつあります。そのような事情から、今年度初めて9月卒業の学位記交付式が行われました。
式典では、まずそのことについて触れた増田総長の挨拶があり、つづいて学部や大学院など、それぞれの代表者が壇上に上って学位記を受けとりました。そののち応援団長の指揮によって校歌を斉唱し、式典終了後は学部ごとに分かれて学位記が配布されました。
日本文学科では、4名が9月卒業で卒業しました。卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
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博士後期課程研究中間報告会を実施します

大学院人文科学研究科日本文学専攻博士後期課程の研究中間報告会を下記のとおり実施します。この報告会では、博士後期課程に在籍する学生が、この1年間の研究成果と、博士論文の執筆に向けてどのように研究を推進してゆくかを発表します。修士課程、国際日本学インスティテュート、学部に在籍する方も積極的に参加してください。

日時 11月9日(水)13:30~18:00(終了時間は予定)
場所 大学院棟202教室

なお、博士後期課程の学生の方々は、つぎのとおり準備をお願いします。

・1人の発表時間は5分です。①1年間の研究成果(論文・学会発表等)の一覧、②研究内容、③今後の研究方針を要領よくまとめて発表してください。発表後、10分程度、質疑応答を行います。
・レジュメを準備してください。B4、1枚とします(両面可。ただし、原稿は両面の状態で提出すること)。レジュメは10月27日(水)から31日(月)17時までの間に、80年館8階、日本文学科共同研究室に届けてください。 

エクステンションカレッジ「大人のための古典文学」第1回講座が開催されました

例年秋に実施している法政大学エクステンションカレッジ「大人のための古典文学」の第1回講座が、10月8日(土)に開催されました。本年度は東日本大震災復興のためのチャリティ講座として開講され、第1回の講師として田中優子社会学部教授が登壇しました。テーマは「震災を読む、闇を読む―新井白石の自伝文学『折たく柴の記』 その他より―」。新井白石の『折たく柴の木』の中から、元禄の大地震や富士山の噴火などの記事を丁寧に読み進めることにより、江戸の人々が災害をどのように生きたかを浮かびあがらせる講義で、震災と原発事故に直面する我々に大きな示唆を与えてくれるお話でした。

会場には宮城県からお越しの方もいらっしゃり、本講座への関心の高さがうかがえます。講座はあと6回つづきます。今からでも申し込みできますし、単回の受講も可能です。詳細はエクステンションカレッジのサイトをご覧ください。

小林ふみ子文学部准教授による開講挨拶

『折たく柴の記』について語る田中教授

熱心な会場の皆さま

修士論文の事前発表会が無事終了

本日、大学院棟にて修士論文の事前発表会が行われました。計16名の大学院生がそれぞれの研究成果と論文の構想を発表し、活発な議論が交わされました。教授陣から厳しいコメントが飛び出す一幕もありましたが、3ヶ月後に提出する修士論文の完成に向け、修正すべき課題がはっきりさせることができたのではないでしょうか。

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博士論文の口頭試問を実施します(その2)

日本文学専攻では博士論文の口頭試問を公開制で実施しています。このたび、下記のとおり口頭試問を実施しますので、関心のある方は出席してください。

日時 11月26日(土)15時開始

場所 80年館7階会議室(丸)

申請者 阿部美菜子氏

論文名 『おもろさうし』の言語学的研究

主査 間宮厚司教授