2021年度法政大学国文学会大会を開催いたしました

 

 

2021年度法政大学国文学会大会が9月25日(土)に開催されました。
2020年度の大会はCovid-19の影響で中止となったため2年ぶりの開催となりましたが、状況を鑑みてZoomを利用したオンライン上での大会という初の試みとなりました。

プログラムは以下の通りです。

 

【会長挨拶】

【村山龍先生 追悼】

【研究発表1】
昭和初期におけるシュルレアリスムの受容―西脇順三郎と瀧口修造の作品を中心に

山﨑 修平(法政大学大学院 博士後期課程)

【研究発表2】
昭和戦前期の娯楽小説における〈地下〉表象―『新青年』作家を中心に

杉本 裕樹(法政大学大学院 博士後期課程)

【新任教員紹介】

【講演】
谷崎潤一郎 映画を夢む―恍惚/越境のテクスト

佐藤 未央子(法政大学 助教)

【総会】

【懇親会】

 

勝又浩会長より開催のご挨拶をいただいたあと、昨年4月に急逝された村山龍先生の追悼をおこないました。
まずは全員で黙祷をささげ、藤村耕治先生と佐藤未央子先生に思い出をお話しいただき村山先生を偲びました。

今年度は研究発表が2本おこなわれました。最初の研究発表は博士後期課程1年の山﨑修平さんによる「昭和初期におけるシュルレアリスムの受容―西脇順三郎と瀧口修造の作品を中心に」で、昭和初期の日本におけるシュルレアリスムの「輸入」と展開について、その最初期の紹介者としての西脇順三郎と実践的な理解者としての瀧口修造の詩を比較することによって考察がなされました。

2本目の研究発表は博士後期課程2年の杉本裕樹さんによる「昭和戦前期の娯楽小説における〈地下〉表象―『新青年』作家を中心に」で、昭和戦前期に『新青年』を中心とした娯楽雑誌に掲載された作品のなかの〈地下〉表象を分析することで、科学的発達にともなう地下空間の拡大と沈潜志向をふくめた〈地下の思想〉について考察がなされました。

新任教員紹介では、昨年度ご紹介できなかった王安先生と、本年度着任された佐藤未央子先生にご挨拶をいただきました。

講演では佐藤未央子先生に「谷崎潤一郎 映画を夢む――恍惚/越境のテクスト」という題目で、谷崎潤一郎と映画のかかわりについて豊富な映画資料をもとにしながらご紹介いただき、さらにそれが谷崎潤一郎の文学作品にもたらした影響についてお話しいただきました。

総会では2年分の会務・会計報告と今年度の会務・会計案とともに、国文学会会則第6条の改定と『日本文學誌要』掲載論文のインターネット公開について承認をえました(会則改定につきましては『日本文學誌要』次号(105号)より反映させていただきますので、会員のかたはご確認ください)。

総会後にはそのまま懇親会がおこなわれ、盛会のうちに終了いたしました。

日本文学科共同研究室助手・国文学会事務局
関口 雄士

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