2024年度国文学会大会が開催されました

2024年度国文学会大会は、9月28日(土)13:30より、富士見ゲート4階 G403にて、対面とZoomを併用したハイフレックス形式にて開催されました。

勝又浩会長による開会の挨拶では、「今年で100周年を迎えた日本文学科の記念特別展示を楽しみに来ました。95歳で句集を出された先輩もいる日本文学科のこれからに期待しています。」と述べられました。

研究発表は、博士後期課程2年の張煦暘さんにより、「性・他者・道徳律、或いはその思想的左傾について――太宰治習作群に関する一考察」という題目で行われました。発表では、習作期の三作テキストを総合的に読み解きながら、当時の左翼的時代風潮の中で自身の文学的モチーフを作品にいかに内在化させていったか、作品としての新しい評価軸について考察がなされました。

講演は、2024年度末をもって定年退職なさる坂本勝先生により、「『古事記』の原風景、海へ。」という題目で行われました。講演では、古事記の神話を生み出した人々の世界観、具体的な生活経験から作られた、水の根源は海にあり、水は循環しているという原風景の観点からお話いただきました。

総会では、2024年度末での坂本勝国文学会副会長退任に伴い、2025年度からは藤村耕治評議員を国文学会副会長に承認すること及び、2023年度の会務・会計報告と本年度の会務案・予算案、役員案が審議・承認されました。

その後、藤村耕治先生より、今年度特別企画となる、「文学部日本文学科の100年と『法政文芸』の20年」特別展示ツアーの案内があり、その後閉会となりました。

ツアー終了後には、ボアソナードタワー25階スタッフクラブにて、5年ぶりの懇親会が催されました。会員、教員や学生、通教生に多数ご参加いただきました。和やかな会場内では、元教員や坂本勝先生のお話、また歴代の坂本ゼミ生からの楽しいエピソードの披露などで、盛会のうちに終了しました。

 

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