2014年に岩波書店に刊行していただいた本を、KADOKAWAで文庫化してくれました。
一般書ではありますが、既刊の論文をふまえた論述だけでなく、草稿や校正原稿を使った分析など、いかに南畝が狂歌を流行らせたのか、真剣に文章と向き合ったかていねいに分析したつもりです。文庫化にあたって、旧著に対する書評への返答など、10年分の考察をふまえた解説を付しました。
(小林ふみ子 法政大学教授)
2024年9月、KADOKAWAより小林ふみ子先生(日本文学科教授)の著書『大田南畝 江戸に狂歌の花咲かす』が文庫本として刊行されました。まさに今、25年大河で話題となっている絶好のこの機会に、ぜひお手に取ってご覧ください。
以下、書誌情報と目次は出版社サイトからの転載でございます。
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【書誌情報】
定価: 1,386円 (本体1,260円+税)
- 発売日:2024年09月24日
- 判型:文庫判
- 商品形態:文庫
- ページ数:320
- ISBN:9784044007980
【目次】
プロローグ
序章 大田南畝という人
第一章 狂歌の大親分になるまで
第二章 言葉のチカラで「役」づくり
第三章 われらが江戸自慢の流儀
終章 文芸界の大御所「蜀山人」として
エピローグ 成長しない社会の楽しみ方