『季刊文科100号(令和7年夏季号)』が好評刊行中です

『季刊文科100号(令和7年夏季号 )』が鳥影社より好評刊行中です。

『季刊文科』は[純文学宣言]を掲げた、純文学の復権を目指す文芸誌で、勝又浩先生(法政大学名誉教授)および中沢けい先生(日本文学科教授)が編集委員をつとめています。1996年に創刊され、本号で100号刊行を迎えました。

本号は「季刊文科100号記念」特集号として、勝又浩先生と松本徹氏の対談「創刊の初志、そして現在の役割り」および特集エッセイとして司修先生(法政大学名誉教授)の「『井伏家のうどん』について」、中沢けい先生の「時を区切る」が掲載されています。その他にも、文科(エッセイ)・創作・連載・同人雑誌季評など幅広く、大変充実した内容となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、近号においても、98号には中丸宣明先生(日本文学科教授)のエッセイ「高橋友太郎という作家をご存知ですか」、児島成さん(日本文学専攻博士課程)の「芸術とAIに関する因果性概念の検討」が、99号には中沢けい先生と伊藤氏貴氏の特集対談「音楽×文学」および立石伯氏(堀江拓充先生:法政大学名誉教授)のエッセイ「追想――宮内豊・齋藤慎爾」が掲載されており、また、両号にはともに勝又浩先生が「道元――「正法眼蔵」の宇宙と人間」を連載しています。

各号とも、ぜひお手にとってご覧ください。

以下、100号書誌情報と出版社サイトからの内容の転載、目次でございます。

    ※

【書誌情報】

発行:鳥影社 

発行日:2025年6月30日

定価:1,650円(税込)

頁数:242ページ

ISBN: 978-4-86782-173-2

【目次】

  • 季刊文科100号記念
    対談 松本徹×勝又浩 創刊の初志、そして現在の役割り
    小池昌代 雲雀の声
    関根 謙 『季刊文科』と『三田文學』
    藤沢 周 M氏の予言
    吉村萬壱 本当は怖い「季刊文科」
    五十嵐 勉 「季刊文科」一〇〇号に寄せて
    大鐘稔彦 「季刊文科」との邂逅─100号記念号に寄せて
    増田みず子 お祝いと感謝の言葉
    司 修 『井伏家のうどん』について
    村上政彦 孤 塁
    難波田節子 「季刊文科」への感謝
    伊藤氏貴 雑誌の寿命について
    中沢けい 時を区切る
    佐藤洋二郎 「接ぎ木」の編集委員

    追悼・徳岡孝夫
    角地幸男 徳岡さんのこと
    松本 徹 亡きキーンさんに和して現在形で……
    土井荘平 徳岡孝夫との老いたる日々

    新連載
    許 光俊 言葉の中で音楽が鳴る〈1〉カフカ

    集中連載
    松本徹 氾濫する『豊饒の海』─三島由紀夫 最後の五年間⑤ 最終回

    文科
    平尾隆弘 「猫と庄造と二人のをんな」のこと
    香田芳樹 本屋の才覚
    湯川 豊 紙の手ざわりサラサラと
    清水久夫 洋画家・須田寿の回顧展から学んだこと
    田中智行 あばら家に光が─『金瓶梅』訳了の記
    富岡幸一郎 伊勢神宮再訪

    創作
    大道珠貴 くすぐり〈7〉
    佐藤洋二郎 昭和恋愛短編集②「愛染明王」の女
    宮内俊至 ハンスと二人のエルンスト
    池上洋平 菅田将暉はテレビの中

    同人雑誌季評
    越田秀男 風景に込める風景が語る(新担当)
    谷村順一 名前があらわすもの
    連載
    大鐘稔彦 私を魅了した銀幕のスターたち(洋画篇)〈2〉ジェームス・ディーン/グレゴリー・ペック
    鈴木ふさ子 海の詩学─三島由紀夫〈17〉遺されたひとつの憧憬―『赤繪』創刊号掲載作品 「花ざかりの森の序とその一」・詩「馬」・短編「荢菟と瑪耶」から
    馬渡憲三郎 学界への窓 27 偶感断章
    伊藤氏貴 文藝季評 50 芥川賞二作

    同人雑誌および本誌会員から
    田中 寛 『人間にとって』の発刊について
    市原信夫 今、同人誌を発行することの意義
    雄高敬介 一九七八 大阪中之島


    勝又浩・松本徹

 

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