2025年度国文学会大会は、9月27日(土)13:30より、富士見ゲート5階 G503にて、対面とZoomを併用したハイフレックス形式にて開催されました。
勝又浩会長による開会の挨拶では、現在大ヒット上映中の映画「国宝」の原作者であり、法政大学経営学部卒業生の吉田修一氏が、芥川賞を受賞した際に記念として撮影されたツーショ
研究発表は、2024年度法政大学大学院修了生(中丸ゼミ)であり、現在総合研究大学院大学日本文学研究コース博士後期課程1年の宮本しえりさんにより、「幸田露伴「対髑髏」論」という題目で行われました。発表では、多くの資料を用いて、幸田露伴の代表作の一つである「対髑髏」への新しい意欲的な考察がなされました。
講演は、2025年度から日本文学科へ着任された森陽香先生により、「古代と古代性と」という題目で行われました。『古事記』上巻冒頭部分の神の名から始まり、具体的な資料と〈言葉〉から、〈古代〉の人々の〈古代性〉について、明快にお話しいただきました。
続いての講演は、2025年度末をもって定年退職なさる中丸宣明先生により、「自然主義の形成と十九世紀文学」という題目で行われました。〈自然主義文学〉と〈十九世紀文学〉の繋がりについて、作家や作品に焦点を当てたいつもの中丸節で大いに盛り上がり、会場は和やかな雰囲気に包まれました。
総会では、2024年度の会務・会計報告と本年度の会務案・予算案、役員案が審議・承認され、その後閉会となりました。
大会終了後には、富士見ゲート3階カフェテリアつどひにて、懇親会が催されました。会員、教員や卒業生も含めた学生たちに多数ご参加いただき、賑やかに始まりました。勝又浩会長、堀江拓充先生をはじめ、中丸宣明先生、森陽香先生、宮本しえりさんからお話いただきました。その後は、その場にいらした坂本勝先生のゼミ生から、退職後の充実された興味深い暮らしについて、また歴代の中丸ゼミ生からは、思いがけない愉快な中丸先生エピソードが次々と飛び出し、盛会のうちに終了しました。