日本文学科2年、大野沙紀さんが2~3月の2週間にわたって神保町にある笠間書院にインターンシップに行きました。笠間書院は日本文学関係の書籍を多く刊行していることでおなじみの出版社です。同社のブログがその体験記を載せてくれましたので、関心のある学生さんはぜひご覧ください。(小林ふみ子)
2年生の大野沙紀さんの出版社インターン体験記が掲載されました。
2015年3月31日 | Author: nichibunka
金曜日, 19 9月 2025 - 16:01 |
日本文学科2年、大野沙紀さんが2~3月の2週間にわたって神保町にある笠間書院にインターンシップに行きました。笠間書院は日本文学関係の書籍を多く刊行していることでおなじみの出版社です。同社のブログがその体験記を載せてくれましたので、関心のある学生さんはぜひご覧ください。(小林ふみ子)
スロバキアから間宮ゼミの留学生ヤナ・ウルバノヴァーさんが、法政大学に提出された博士論文をもとに、『琉歌の表現研究 和歌・オモロとの比較から』(森話社、2015年)を出版されました。
色鮮やかな紅型の表紙カバーがまず目を引きますが、帯カバーに記されているように、「沖縄独特の叙情歌である琉歌の表現を、日本の和歌や沖縄の古謡・オモロと比較」し「膨大な歌数を対象にした調査を踏まえ、琉歌はオモロから発生したという定説に対し、和歌表現の強い影響下で成立した可能性を指摘した」、大変地道な研究の労作だと思います。
図書館でいつもデータベースに向かって調査に勤しむヤナさんの姿をお見かけし、その熱心さに驚き、尊敬していましたが、まさに実証的に、日本の和歌と琉歌の表現を比較し、図表などによって、明晰な分析と簡明な文章で解りやすく論じられています。日本の和歌ですら、古典語の意味は解りにくい上に、さらに古い沖縄のことばと比較することを、外国の方でもありながら、ことばの比較だけではなく、文学作品としても読もうとする姿勢から、現代語訳も付けられています。
従来の、琉歌はオモロの影響を受けて成立したという説をくつがえす、和歌に由来することを論じた実例を挙げてみましょう。枚挙に暇はありませんが、第二章「「影」をめぐって」では、『琉歌全集』(六二)『古今琉歌集』(一五五)と『栄花物語』の和歌を比較し、
照る月かげに 月影に
色やます鏡 照りわたりたる
みがかれて咲きゆる 白菊は
菊のきよらさ 磨きて植ゑし
しるしなりけり
両者の共通表現と類義語の対応が鮮やかに見てとれ、平安和歌を改作したものであることが推定できます。実際には、室町時代や江戸時代成立の『類題和歌集』『明題和歌集』『題林愚抄』など、古歌を歌題別に分類収集した歌集から学んだと考えられることも検証されています。ぜひ多くの方々に、本書から数々の驚きを実感して頂きたいと思います。
あとがきで、日本滞在中に起きた東日本大震災について、みんなとともに悲しみ、恐ろしい思いをされたことにも触れておられますが、指導教授の間宮先生や先生方、学友などにも励まされ、研究を続けられたこと、本当によかったです。ヤナさんは、四月にはスロバキアに帰国されるとのことですが、今後も素晴らしい研究を続けられることと思います。
山崎 和子(本学兼任講師)
2015年3月24日に日本武道館にて第133回学位授与式が行われました。この度学位を授与された学生の多くは、2011年の東日本大震災の影響で入学式を経験していないため、当時読まれるはずだった「入学の辞」が紹介されたり、以下のムービーが放映されたりと、例年とはひと味違う式となりました。
(田中優子総長からのメッセージ動画はこちらです。)
武道館での式が終わると、市ヶ谷キャンパスに移動して日本文学科の学位記授与式が行われました。間宮厚司教授の祝辞につづき、大塚みのりさん(日本文学科学生委員長、3年)による送辞、そして飯村桃子さん(日本文学科、中沢ゼミ4年生)による答辞、そして最後は学科主任の藤村耕治教授から卒業生一人一人に学位記が授与されました。
夕方からは、ボアソナードタワー25階にて日本文学科の「卒業生を励ます会」が催されました。学生委員会が企画してくれたビンゴゲーム、お世話になった先生方からの漫才(?)や歌のプレゼントに、終始笑いの絶えない会となりました。そして最後は皆で肩を組み、大きな輪となって校歌の大合唱。授業やゼミで苦楽を共にした仲間達との楽しいひとときは、まるで法政大学で過ごしたこの4年間のように、あっという間に過ぎてしまいました。
3月24日(火)、大学院の学位授与式が日本武道館で行われ、終了後、大学院棟に会場を移し、修士課程の学位記交付が行われました。
本年度、日本文学専攻では、12名の学生に、修士課程の学位記が手渡されました。
修了者の皆さんの今後の活躍を、心より期待しています。
「法政大学国文学会 教員のつどい」の立ち上げ会が、3月21日(土)に開催されました。これは、法政大学国文学会に所属する本学科卒業生のうち、現在国語教員として教壇に立っている方々の交流および情報交換を目的とした集まりをはじめようという声がけの会で、当日は若手を中心に20名以上の卒業生が駆けつけ、会の発足が正式に決定しました。今後は様々なチャンネルを通じて同窓生に周知し、教材研究や教員志望の在学生との交流など様々な活動を積極的に進めて行くことになりました。
大学院・日本文学専攻内に「文芸創作研究プログラム」が発足したのが、2011年度。その成果は、毎年、『「作家特殊研究」研究冊子』という形で公刊されています。
「1」は「絲山秋子」、「2」は「長嶋有」、「3」は「柴崎友香」。
そして、先月、2014年度の成果として、「4:前田司郎」が刊行されました。
前田先生と受講者たちによる、「インタビュー」「創作」「基礎資料」「写真詩」などが収録されています。一年間の成果を御覧いただけましたら幸いです。
※冊子をご希望の方は、下記までお申し込みください。
〒102−8160 東京都千代田区富士見2−17−1 法政大学80年館日文共同研究室内 「作家特殊研究」研究冊子刊行委員会 TEL&FAX 03(3264)9752
日本文学科の4年生(卒業予定者)への連絡です。
2015年3月24日(火)、卒業式当日のスケジュールは、以下の通りです。
▼▼▼学位授与式(文学部ほか、合同)▼▼▼
場所:日本武道館
時間:13:00開場、13:45開式、15:20閉式
▼▼▼学位記交付式(日本文学科)▼▼▼
場所:58年館844教室
時間:16:00~17:00
※送辞・答辞の後、一人一人に、学位記が手渡されます。
※“筆記用具”と“学生証”を忘れずにお持ち下さい。
▼▼▼卒業生を励ます会(日本文学科)▼▼▼
場所:ボアソナードタワー26階、A会議室
時間:17:30~19:30ごろ閉会予定
会費:無料
※立食形式(飲み物・食べ物が用意されています)
「法政大学国文学会 教員のつどい」立ち上げ会のご案内
■日時:2015年 3月21日(土)15時00分~
■場所:法政大学ボアソナードタワー705教室
■会費:5,000円(国文学会年会費3,000円+交流会費2,000円)
■交流会:17時00分から別会場(交流会のみの参加も可能です)
■出席連絡用アドレス: hoseikokubunteacher(アットマーク)yahoo.co.jp
*****学校にて勤務の教員の方 各位*****
早速ですが、この度「法政大学国文学会 教員のつどい」の立ち上げ会を開催し、引き続き皆様方の情報交換を目的に交流会を催すことと相なりました。
当つどいは、校種や地域の垣根を越えて、教員同士の情報交換や意見交流を目的としています。
研究や授業実践を発表するような堅苦しい場ではありません。年1、2回程度、教員同士が集まり、日頃感じていることや現在の状況などを交流しあう場になればと思っています。立ち上げ会では、つどいの目的、運営方法、今後の予定などについて皆様のご意見を伺いながら、方針を決めていく予定です。
現段階では、法政大学国文学会(年会費/3,000円)にご参加頂き、国文学会会員として刊行物を受けとり、さらにつどいにて情報交換ができるという、教員としてメリットのある運営形態を考えています。皆様のご協力のもと、ひいては教員としての資質を向上する研修の場としても意味をもつような、有意義なつどいにしていければと思います。
また、『日本文学誌要』などに教員のためのページを設けることも、国文学会委員会の方で検討してもらっています。今後、教員生活をエッセイとして紹介したり、教材研究の新たな考察を掲載することも可能です。
授業づくり、生活指導、部活動で多忙とは存じますが、多くの方にご出席いただければ幸いです。
■呼びかけ人:北川俊(2009年卒・小秋元ゼミ)、中村奈央子(2010年卒・藤村ゼミ)、鈴木健吾(2010年卒・田中ゼミ)、赤在翔子(2011年院卒・田中ゼミ)、加瀬ひとみ(2011年卒・藤村ゼミ)、宮負竣(2013年卒・藤村ゼミ)
■窓口教員:藤村耕治、田中和生
シンポジウム「伝統芸能の伝承と人材育成―茶道と能の現場から―」が3月7日(土)13:30より薩埵ホールで開催されます。伝統芸能の技能継承と人材育成について、学習・チームマネジメント・キャリア形成といったを経営学的な視点から切り込む本シンポジウムは、日文生の皆さんが日ごろ接している伝統文化の意外な一側面を垣間見ることができるはずです。卒業生の皆さんも、ぜひお気軽にご参加ください。入場無料ですが、定員200名のためこちらより参加申込が必要です。
2015年3月7日(土)
13:30~17:30
法政大学市ヶ谷キャンパス
外濠校舎6階 薩埵ホール
入場無料
定員200名 (参加申込はこちら)
20150307_denshoutojinzaiikusei posted by (C)法政日文
主催は法政大学イノベーション・マネジメント研究センター/法政大学野上記念能楽研究所です。
法政大学野上記念能楽研究所主催の報告会「よみがえる鼓胴―山崎家伝来「錠図蔕梨」の音色を聴く―」が開催されます。もちろん入場無料です。日文生の皆さん、卒業生の皆さん、山崎家より寄贈された小鼓胴の名品「錠図蔕梨」の音色を、この機会にぜひ聴いてみてください。
20150227_yomigaerukodou posted by (C)法政日文