2014年度法政大学国文学会大会プログラム

2014年度の法政大学国文学会大会プログラムが完成しましたので、お知らせ致します。会員の皆様のご出席を心よりお待ちしております。また、卒業以来、母校に足を運ぶ機会がなかなかないOB・OGの皆さん、是非、この機会に懐かしい学び舎に足をお運びください。

■日時・・・2014年7月12日(土)13時より受付開始

■場所・・・法政大学市ヶ谷キャンパス内ボアソナードタワー26階A会議室

【大 会】
開会挨拶(13時30分より)
研究発表(13時45分より)
   平安時代の『伊勢物語』本文と形態
    ――定家本を古態本と見なせるか――
    法政大学大学院博士後期課程1年 藤井 輝
   『屋上の狂人』論
    法政大学大学院博士後期課程2年 内田 秀樹

講  演(15時30分より)
   〈大衆化〉をどう評価するか―江戸狂歌の場合
    法政大学日本文学科教授 小林 ふみ子

【総 会】会務報告・会計報告・役員改選・その他(16時30分より)

【懇親会】
 立食パーティー(17時より2時間程度)
 会費 一般会員…1,000円/学部生・院生…無料
 会場…ボアソナードタワー25階 スタッフクラブ

【問い合わせ先】
法政大学国文学会事務局(担当:鈴木)
〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1法政大学80年館内 日本文学科共同研究室
電話・FAX:03-3264-9752
Eメール kaori.suzuki.63@adm.hosei.ac.jp
※現在、法政大学市ヶ谷キャンパスでは55・58年館立替工事を行っておりますため、お足下が悪くなっている場所がございます。ご不便をおかけしますが、お越しの際にはご注意くださいますようお願い申し上げます。

スティーヴン・G・ネルソン教授によるレクチャーコンサートが日経新聞(文化欄)で取り上げられました

 日本経済新聞の文化欄(5月1日朝刊36面)に、スティーヴン・G・ネルソン教授の記事「唐の昔の音色、現代に再現」が掲載されました。この記事では、3月6、7日に上野学園大学で開催された国際シンポジウム「唐代音楽の研究と再現」において、ネルソン先生が長年研究を重ねてきた五絃琵琶の古楽譜「五絃譜」の再現演奏会が行われたことが紹介されています。当日は、雅楽演奏家団体の伶楽舎が計5曲を実演し、1曲ごとにネルソン先生が曲の解説を行うというレクチャーコンサートの形式で進められました。残念ながら紙面をそのままここに掲載することは出来ないのですが、法大生であれば図書館のオンラインデータベースで日経新聞の記事データを閲覧できますので、ぜひご覧下さい。

当日のプログラム(pdf)

『大田南畝 江戸に狂歌の花咲かす』(小林ふみ子著、岩波書店)が刊行されました

 小林ふみ子教授の著書『大田南畝 江戸に狂歌の花咲かす』(岩波書店)が2014年4月に刊行されました。
 借金取りや酔っぱらいといった卑俗な日常を、狂歌という五七五七七の定型文にのせて笑い飛ばす「おめでたい」江戸の世はいかにして作られたのか。江戸時代の狂歌ブームの立役者である大田南畝を卓越した才能の持ち主として安易に神格化することなく、ふつうの江戸っ子である大田南畝がいかにして多くの人の共感を生み、狂歌を一大ブームに仕立てていったのかという視点で、新資料もまじえながら語られています。
 小林先生の講義を聴いたことがある人はもちろんのこと、まだ講義を聴いたことがないという日文生も、ぜひ江戸流の世の中の楽しみ方を味わってみてください。

「修士論文中間報告会」開催のお知らせ

大学院、日本文学専攻の「修士論文中間報告会」を、下記のとおり実施します。

修士課程2年生全員が、研究の中間報告を行う場です。

その他の院生諸君も、万障繰り合わせて参加し、質疑応答に加わって下さい。

 

日時   2014年 7月30日(水) 午後1:00~6:00

場所   大学院棟202教室

発表順  未定


▼修士課程2年生への連絡▼
【A】日本文学専攻の修士課程2年生は、(本年度修士論文を提出する予定であるか否かにかかわらず)、必ず、修士論文(もしくは研究副論文)の中間報告を行って下さい。

(注記)休学中の学生や、諸事情があって発表できないという学生は、指導教員もしくは専攻主任と相談して下さい。

 

【B】発表者は以下の要領で準備をして下さい。

◎発表時間は、5分です。研究内容を要領よくまとめて下さい。

◎質疑応答時間は、10分です。

◎発表プリントを準備して下さい。A3、1枚分とします(裏面は使用不可)。

◎発表プリントは、7月23日(水)夜8時までに、80年館8階「日本文学科共同研究室」に提出してください。

(注記)発表時にプリントを差し替えるような行為は、認めません。

 

問い合わせ先:日本文学専攻主任 加藤昌嘉

 

「教職をめざす学生のための特別講座」開催のお知らせ

 今年も「教職をめざす学生のための特別講座」を開催します。
 
 今回は、東京都教育委員会に長年勤め、全日本中学校長会会長も歴任した新藤久典先生(現国立音楽大学教授)をお迎えします。今日、教職をめざす人たちに、何が求められているのか、一緒に考えましょう。4年後に教職をめざす人にも、この夏、採用試験を受ける人にも、ぜひ参加してもらいたいと思います。

 すでにこの講座も開始して4年目になります。これまでの受講者のなかから、多くの教員が巣立つようになりました。教職志望者の皆さん、夢を実現するためにぜひこのチャンスを生かしてください。
 
詳細は以下のとおりです。
 
第1回 5月15日(木)18:30~20:00
テーマ:「初志忘るべからず」~教職生活の根幹となる
    「なぜ教師になりたいのか」「どのような教師になりたいのか」

第2回 5月29日(木)18:30~20:00
テーマ:学校教育の現状と課題、これからの教師に求められる資質能力

第3回 6月12日(木)18:30~20:00
テーマ:教員採用試験~どのような教師が求められているのか

会場はボアソナードタワー25階、B会議室です。参加費無料です。

より詳しい内容は、2014教職特別講座チラシを参照してください。

テーマは国語科に限定されません。他学部・他学科の学生も参加できます。

参加希望者は5月12日(月)までに、小秋元宛に申し込みをしてください。
小秋元段 dkoakimt@hosei.ac.jp

『柳宗元古文注釈―說・伝・騒・弔-』(新典社注釈叢書23)が刊行されました

 竹田晃編『柳宗元古文注釈―說・伝・騒・弔-』(新典社注釈叢書23)が刊行されました。「唐宋八大家」の一人、中唐を代表する文人柳宗元の文章30篇を選んで、〔要旨〕〔原文〕〔書き下し文〕〔現代語訳〕〔注解〕〔補説〕を施した詳細な訳注本です。概説を黒田が担当しました。日文科OBで、現兼任講師の遠藤星希先生、周重雷先生も訳注を担当しています。付録として、柳宗元の伝記資料の訳注や年譜のほか、基本的な解説を含む訓読論も収められています。漢文訓読は、日本人にとって貴重な文化遺産です。幕末までの文人墨客は言うまでも無く、鴎外・漱石等近代の作家も、訓読を通して、漢文という外国の古典を吸収出来たのです。日文科の学生さんには、是非、この伝統を継承して戴きたく思います。本書の各篇は、その学びにふさわしい文章ですし、訓読学習に資する体裁になっています。
 十年にわたる法政での研究会の成果です。それが日文科のみなさんに役立てられれば、望外の喜びです。
(黒田真美子)

大学院、新入生オリエンテーション、歓迎会が開催されました

4月4日(金)、大学院、日本文学専攻の「新入生オリエンテーション」が開かれ、その後、「歓迎会」が開かれました。

2014年度は、修士課程に11名の、博士後期課程に4名の新入生が入学しました。

2年後3年後に、立派な修士論文・博士論文を完成するべく、切磋琢磨してほしいと期待しています。

 

 

通信教育部学位記交付式・卒業祝賀会が行われました

 3月24日(月)午後、ホテルメトロポリタンエドモントで通信教育部の学位記交付式および卒業祝賀会が行われました。
 今年度の日本文学科卒業生は、9月卒業・3月卒業あわせて、38名。学位記が読み上げられ、授与されると、涙ぐむ人、満面の笑みを見せる人。卒業までの苦労を振り返り、万感の思いがわき上がってきたのではないかと思います。

20130324通教卒業祝賀会1
20130324通教卒業祝賀会2 (中丸宣明先生と卒業生の皆さん)

 卒業祝賀会では各学部学科成績優秀者の表彰があり、今年度は青木豪さんが日本文学科成績優秀者として表彰されました。
 祝辞、学部ごとの記念撮影、応援団のデモンストレーションと式は進み、卒業生・教職員一同が肩を組んで法政大学校歌を歌い上げ、賑やかな祝賀会はお開きとなりました。

 卒業生の皆さんの今後のご活躍を心からお祈りします。
 そして卒業後も法政大学通信教育部と関わって、皆さんの貴重な経験をもとに、日々の勉強に悩む後輩への指導や助言等、よろしくお願いします。

川鍋義一著『吉本隆明初期詩篇論―我と我々と』が刊行されました

 現代日本の文学・思想に巨大な影響を与え、2012年3月に逝去した吉本隆明。その活動の初期に発表された詩篇をめぐる研究書、川鍋義一著『吉本隆明初期詩篇論―我と我々と』(新典社、11,500円+税)が刊行されました。
 本書は、「初期吉本像」を明確に見さだめる目的のもと、『固有時との対話』『転位のための十篇』の二篇を考察したものです。「作者の生活史と一定の距離を置いて作品を読解する」(序章より)ことを基本姿勢とし、また、自筆原稿を基盤に考察を進める本書は、難解で未解明の点が多い吉本作品の研究に大きな刺激を与えるものと予想されます。
 著者の川鍋氏は、2011年度に法政大学より博士(文学)の学位を取得。現在、法政大学文学部等で兼任講師として活躍中です。

『私小説ハンドブック』が刊行されました

 秋山駿・勝又浩監修、私小説研究会編『私小説ハンドブック』(勉誠出版、2,800円+税)が刊行されました。
 私小説は、近代日本文学の歴史のなかで極めて重要な位置を占める存在ですが、これまで必ずしも正当な評価を与えられてきませんでした。しかし、近年、海外においても日本の私小説が注目され、研究と創作に影響を与えているといいます。本書はこうした動向を受け、私小説をめぐる様々な論点を提示するために刊行されたものです。そのため、各種の論考のほか、私小説作家109人の基礎情報をまとめた「作家案内」や、「私小説の基礎知識」「海外の私小説事情」「文献案内」などの章をもち、研究事典として役立つ構成をとっています。
 監修者の一人、勝又浩氏は本学名誉教授で、私小説研究会は本学大学院で近代文学を専攻した学生を中心に結成されました。日本近代文学に関心のある方々のご一読をお薦めします。