『法政文芸』(第10号)が刊行されました

h_bungei_10
『法政文芸』(第10号)が刊行されました。目次は以下の通りです。




〈巻頭詩〉
ちぢこまった庭  吉田文憲

〈巻頭エッセイ〉
中国が近づいてくる  北方謙三

【創作】
〈小説〉
 マリカ  木村悠里子
 二十一時、ナースステーションへ  勝又由華
 笑い風呂  寺山めぐみ
 スリープ/ホールド/アブセント  増子いづみ
〈俳句〉
 鍵と恋人  土田瞳
〈掌篇セレクション〉
 つながる  松田涼
 羽の無いよだか  深谷ちひろ
〈評論〉
 小林坩堝『でらしね』論――根無し草の先へ  川鍋義一

【特集】東アジアの文学を知りたい
〈対談〉だからこそ文学交流を  きむふな
                     桑島道夫
〈エッセイ〉 たとえば内モンゴルで  茅野裕城子
       東アジアの時間を知るために  津島佑子
       史鉄生――記憶と印象の文学  栗山千香子
〈ブックガイド〉『来福の家』・『仮の水』・『真昼の視線』・『母をお願い』・『ハンサラン 愛する人びと』・『赤い高粱』・『カッコウが鳴くあの一瞬』・『菜食主義者』・『私たちの幸せな時間』・『韃靼の馬』・『兄弟』・『時が滲む朝』

〈点描〉
〈執筆者紹介〉
〈編集後記〉

2014年度法政大学国文学会を開催

2014_kokubun

 7月12日(土)に2014年度法政大学国文学会が開催されました。当日は台風が心配されましたが一転して快晴となり、昨年度よりも多くのご出席の方々をお迎えすることができました。
 今年度は、博士課程在籍者2名の研究発表と本学の小林ふみ子教授の講演のプログラムが組まれ、法政大学日本文学科ならではの幅広い時代における日本文学研究の発表の場となりました。
 最初の藤井輝氏の「平安時代の『伊勢物語』本文と形態――定家本を古態本とみなせるか――」の発表では、『伊勢物語』の形成過程についての発表がなされ、次の内田秀樹氏の「『屋上の狂人』論」の発表では、菊地寛の戯曲である本作における大正期での上演の評価や演出についての研究発表がなされ、どちらの質疑応答においても非常に活発な意見交換が行われました。

2014_kokubun_02_R 2014_kokubun_03_R

 続く講演では、小林教授による「〈大衆化〉をどう評価するか―江戸狂歌の場合」が行われ、「法政学への招待」を担当されている小林教授ならではの“法政的”な視点から江戸狂歌を研究することや、江戸狂歌の〈大衆化〉の評価や意義についてをお話しいただきました。

20140712_40D_106

17時過ぎからは懇親会が催され、教員や現役の大学院生をはじめ、卒業生や退職された教員もご来場くださり、途中、新任の国文学会委員の挨拶や会員の方からの近況報告もあり、盛会のうちに終了しました。
 
        日本文学科共同研究室助手 鈴木華織(2013年度修士課程修了)

日文科企画「大学での就活力~作戦を練り直そう!」


 なかなか「相思相愛」の企業にめぐりあえない―そんな日本文学科4年生のあなたのための企画です。これまで迷走したり、立ち止まったりしてきた(かもしれない)けれど、ここで、これまでうまくいかなかったのはなぜか、これからどうしていけばいいか、賢く作戦を練りなおそうではありませんか!

 この時期からのキャリアセンターの活用法も案内します。同じく苦戦中の日文の仲間とともに考えましょう。教員有志も応援にかけつけます。



日時: 7月23日(水) 18:00~20:00(予定) *遅れて参加も可能です。
場所: BT19階D会議室
内容: これからの就活対策の重要点(キャリアセンターからのレクチャー)
     ワークショップ:つまずく原因を探して、なくそう!
主催: 法政大学文学部日本文学科
連絡先: 学科主任・藤村耕治 fujimura@hosei.ac.jp

『『源氏物語』前後左右』(加藤昌嘉著、勉誠出版)が刊行されました


  ――『源氏物語』は揺れ動く。平安時代も、鎌倉~室町時代も、江戸時代もそうだった。現在もそうである。一つは、『源氏物語』の本文が揺れ動く、ということである。二つには、句読の切り方によって、文の気脈が揺れ動く、ということである。三つには、どこからどこまでが『源氏物語』なのか、その境界が揺れ動く、ということである。


 上記は加藤先生の一冊目の御著書『揺れ動く『源氏物語』』の冒頭です。唯一無二の完全なる『源氏物語』などというものは存在せず、数多の写本すべてが『源氏物語』である、ということに対して、目が覚めるような感覚を抱く人は多いでしょう。
 今回の御著書『『源氏物語』前後左右』では、作り物語の定義から問い直し、『源氏物語』作者は? 成立は? そして本文研究とは?  という、一見研究しつくされてきたかのように見える『源氏物語』の根本的な謎に解を与える論考が収められています。これまでの源氏研究では慣例となっていた「青表紙本」「河内本」「別本」という概念そのものに対しての論も収録されており、諸本研究を志す学生にとって新たな視点を与える研究書でもあります。
 大学院のゼミで討論中、先生がよくおっしゃっていたことがあります。唯一無二の正しい完本など、平安時代の作り物語には存在しないということ。魅力的な作品は人々に読まれ、書き足され、伝えられ、また注釈を付けられるということ。そうすることによって広がりを見せ膨張してゆく機能を持ったものであること。ひとつひとつの写本を忠実に翻刻し、そして自分の手で現代語訳をすることの重要性等々。 先生の講義やゼミで耳にしていた数々のことばを思い返し、『源氏物語』を再度辿ってみたいという思いも少なからず浮かびました。
 『源氏物語』は、そして作り物語は、読み手の興味・関心を非常に強く喚起するテキストであるという当たり前のように思われることを、改めて認識する機縁となる研究書ではないでしょうか。
 蛇足になりますが、装丁にも注目するべきであると考えます 。表紙の色、文字のフォント 、背表紙の形、目次のデザインに至るまで趣のある作りになっています。

河野かやの(2012年度修士課程修了  浦和実業学園高等学校講師)

 

勉誠出版ホームページに、内容詳細が載っています↓

http://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&cPath=1&products_id=100342

映画「楽隊のうさぎ」が第24回日本管打・吹奏楽アカデミー賞を授賞!

usagi_prize
 中沢けい先生原作の映画「楽隊のうさぎ」が、第24回日本管打・吹奏楽アカデミー賞を授賞しました。6月22日(日)の授賞式には中沢先生も出席し、代表して表彰状とトロフィーを受け取られたそうです。
 本作品は、2002年に出版された小説「楽隊のうさぎ」(中沢けい著、新潮社)を原作とした映画で、2013年の冬から一斉ロードショーされていましたが、今年8月2日にはDVDも発売予定です。映画を見逃した方は、ぜひ原作小説とDVDをお楽しみ下さい。

日文科生のための就職活動イベント

140619_002
 今年度初となる日文科主催の就活イベントはマイナビの方をお招きし、2016年卒の学生を対象に就職活動の基本について講演して頂きました。
 まず、最初に昨今の新卒採用状況について。リーマンショック以来の下降が止まり、昨年から少しずつ上向きになってきているそうです。むやみやたらに不安になっていたので、少し安心できました。
 しかし、そうは言っても準備を怠ってしまっては元も子もないとのことで、2016年卒の新卒採用を機に変わる就活のスケジュールについて詳しく解説して頂きました。今年から例年通りの夏季インターンに加えて、秋季冬季のインターンを行う企業があるということ、準備期間が伸びる為、しっかり自分の軸を定めることが重要とのことでした。特に目前の夏休みには、今までの自分の経験を見直し、自分の強みとなる部分、それを得た経験など考えてみることやそういった経験を積むことが大切になってくるそうです。わからないことだらけの就職活動の中でもスケジュールやインターンについては大きな不安要素だったので、お話を聞けて勉強になることばかりでした。
 自分と向き合うのは大変なことですが、それも自分の成長に必要なことなのだと感じました。自分のことを客観的に掴むことを目標に、夏休みにもたくさんの経験を積みたいと思います。
 そして、今回の講演を聞いて、就職活動がより現実として迫ってきた実感が湧きました。ここから少しずつでも自分の意識を変えていこうと決意しました。
                    (日本文学科 間宮夜ゼミ3年 大塚みのり)

2014年度「教職をめざす学生のための特別講座」が開催されました

 2014年5月15日(木)から隔週にわたり、「教職をめざす学生のための特別講座」が開催されました。今回講師としてお招きしたのは、東京都の公立中学校で校長をお勤めになり、現在は国立音楽大学で教職課程の教授として活躍されている新藤久典先生です。新藤先生には3回の講座で「これからの教師に求められる資質能力」を中心に講演をしていただきました。

 第1回の講座では、教職生活の根幹となる、教員になりたい理由と理想の教師像について考えを深めていきました。自分のめざす都や県の方針や、教員に求められる資質能力をしっかり理解しておくことの大切さを再確認しました。

 第2回の講座では、教員に求められる資質能力を学校教育の現状とともに考えていきました。私たちが学校の現状で気がかりなことを挙げると、新藤先生がひとつひとつ丁寧に答えてくださいました。

 第3回の講座では、教員採用試験で求められる資質能力について考えていきました。現在の教員には生徒の学力を守り、向上させていくことが求められており、試験のためには付け焼刃ではなく、日頃からの対策が必要であると感じました。

 お話の中で特に印象に残ったことは、若い内に日頃から自分のアイデアや課題を見つけておき、それを生かした授業を子どもたちと共有することが大切だという点です。「正解」を求め、指導書通りの授業をすることが理想ではなく、子どもたちの学習の芽を育てていくために、他教科との連携など、多様な方法を考える姿勢が重要であると感じました。

 今回の講座で新藤先生のお話を伺い、他の受講生の意見を聞くことで、さらに教職に関しての理解が深まり、考えていかなければならない点に改めて気づくことができました。また、新藤先生は講座ごとに学習指導要領の変遷や教育現場の現状に関する参考資料を配布してくださいました。お忙しい中、法政大学の学生のためにご講演をしてくださった新藤先生に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。(日本文学科3年 中野由貴)

2014年度法政大学国文学会大会プログラム

2014年度の法政大学国文学会大会プログラムが完成しましたので、お知らせ致します。会員の皆様のご出席を心よりお待ちしております。また、卒業以来、母校に足を運ぶ機会がなかなかないOB・OGの皆さん、是非、この機会に懐かしい学び舎に足をお運びください。

■日時・・・2014年7月12日(土)13時より受付開始

■場所・・・法政大学市ヶ谷キャンパス内ボアソナードタワー26階A会議室

【大 会】
開会挨拶(13時30分より)
研究発表(13時45分より)
   平安時代の『伊勢物語』本文と形態
    ――定家本を古態本と見なせるか――
    法政大学大学院博士後期課程1年 藤井 輝
   『屋上の狂人』論
    法政大学大学院博士後期課程2年 内田 秀樹

講  演(15時30分より)
   〈大衆化〉をどう評価するか―江戸狂歌の場合
    法政大学日本文学科教授 小林 ふみ子

【総 会】会務報告・会計報告・役員改選・その他(16時30分より)

【懇親会】
 立食パーティー(17時より2時間程度)
 会費 一般会員…1,000円/学部生・院生…無料
 会場…ボアソナードタワー25階 スタッフクラブ

【問い合わせ先】
法政大学国文学会事務局(担当:鈴木)
〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1法政大学80年館内 日本文学科共同研究室
電話・FAX:03-3264-9752
Eメール kaori.suzuki.63@adm.hosei.ac.jp
※現在、法政大学市ヶ谷キャンパスでは55・58年館立替工事を行っておりますため、お足下が悪くなっている場所がございます。ご不便をおかけしますが、お越しの際にはご注意くださいますようお願い申し上げます。

スティーヴン・G・ネルソン教授によるレクチャーコンサートが日経新聞(文化欄)で取り上げられました

 日本経済新聞の文化欄(5月1日朝刊36面)に、スティーヴン・G・ネルソン教授の記事「唐の昔の音色、現代に再現」が掲載されました。この記事では、3月6、7日に上野学園大学で開催された国際シンポジウム「唐代音楽の研究と再現」において、ネルソン先生が長年研究を重ねてきた五絃琵琶の古楽譜「五絃譜」の再現演奏会が行われたことが紹介されています。当日は、雅楽演奏家団体の伶楽舎が計5曲を実演し、1曲ごとにネルソン先生が曲の解説を行うというレクチャーコンサートの形式で進められました。残念ながら紙面をそのままここに掲載することは出来ないのですが、法大生であれば図書館のオンラインデータベースで日経新聞の記事データを閲覧できますので、ぜひご覧下さい。

当日のプログラム(pdf)

『大田南畝 江戸に狂歌の花咲かす』(小林ふみ子著、岩波書店)が刊行されました

 小林ふみ子教授の著書『大田南畝 江戸に狂歌の花咲かす』(岩波書店)が2014年4月に刊行されました。
 借金取りや酔っぱらいといった卑俗な日常を、狂歌という五七五七七の定型文にのせて笑い飛ばす「おめでたい」江戸の世はいかにして作られたのか。江戸時代の狂歌ブームの立役者である大田南畝を卓越した才能の持ち主として安易に神格化することなく、ふつうの江戸っ子である大田南畝がいかにして多くの人の共感を生み、狂歌を一大ブームに仕立てていったのかという視点で、新資料もまじえながら語られています。
 小林先生の講義を聴いたことがある人はもちろんのこと、まだ講義を聴いたことがないという日文生も、ぜひ江戸流の世の中の楽しみ方を味わってみてください。