卒業式当日のスケジュール

日本文学科の4年生(卒業予定者)への連絡です。
2016年3月24日(木)、卒業式当日のスケジュールは、以下の通りです。

 

▼▼▼学位授与式(文学部ほか、合同)▼▼▼

場所:日本武道館

時間:13:00開場、13:45開式、15:20閉式予定

 

▼▼▼学位記交付式(日本文学科)▼▼▼

場所:58年館844教室

時間:16:00~17:00

※送辞・答辞の後、一人一人に、学位記が手渡されます。

※“筆記用具”と“学生証”を忘れずにお持ち下さい。
(学生証を忘れると学位記をお渡しできません)

 

▼▼▼卒業生を励ます会(日本文学科)▼▼▼

場所:ボアソナードタワー26階、スカイホール

時間:17:30~19:30

会費:無料

※立食形式(飲み物・食べ物が用意されています)

 

 

飯嶋和一さん(日本文学科卒業生)が第19回司馬遼太郎賞を受賞

 12月1日に第19回司馬遼太郎賞(司馬遼太郎記念財団主催)が発表され、日本文学科卒業生(1977年卒)の作家飯嶋和一さんの「狗賓童子(ぐひんどうじ)の島」(小学館)が受賞しました。

http://www.shibazaidan.or.jp/shibasho/
http://www.sankei.com/life/news/151201/lif1512010037-n1.html

国立劇場キャンパスメンバーズ12月1月予定

12月・1月の国立劇場のキャンパスメンバーズ対象公演を連絡します。

おすすめは以下の公演です。

◆文楽12月公演(12月2日〜14日)

「奥州安達原」「紅葉狩」

◆谷崎潤一郎没後五十年 文豪が聞いた音曲

「異端者の悲しみ」と「雪(随筆)」に関する音楽です。

まだ古典芸能に触れたことがない人もこの機会に是非、国立劇場へ行きましょう。

※公演の詳細は80年館8階日本文学科専攻室前に置いてあります

 ほしい人は教員に声をかけてください。

博士後期課程研究中間報告会タイムテーブル

日本文学専攻、博士後期課程研究中間報告会を、下記のとおり実施します。
博士後期課程在籍者が、研究の中間報告を行う場です。

修士課程の院生諸君も、万障繰り合わせて参加し、質疑応答に加わって下さい。

日時:2015年12月9日(水)15:10~18:40(予定)
場所:大学院棟202教室

▼タイムテーブル▼
(※名前の前のアルファベットは資料の番号)

15:10~ A 栁瀬
15:30~ B 細沼
15:50~ C 内田
16:10~ D 阿部
16:30~(休憩)
16:40~ E 藤井
17:00~ F 池沢
17:20~ G 木村
17:40~ H 藤川
18:00~ I 能勢
18:20~ J 小田

★発表10分、質疑応答10分
★資料は当日に配布します

以上

書評 『うるみん』(結木貴子著、東京新聞)

urumin 本書『うるみん』(東京新聞)は、東京新聞神奈川版で二〇一二年六月から同年の一三年十月までの毎週日曜日に連載されたていた新聞小説を一冊にまとめたものである。また、この『うるみん』は「部落解放文学賞(戯曲部門)」佳作でもあり、部落解放同盟が主催する文学賞の入賞作にもなっている。
 部落を扱った文学といえば、島崎藤村の『破戒』があまりにも有名だが、本書を読む前にどっしりと身構える必要はない。差別・部落がテーマだと聞くと、重苦しい気持ちになってしまう人も多いと思うが、本作品は差別・部落という問題に関心のない人でもエンターテイメントとして手に取りやすいように仕上がっている。その証拠に、主人公・春香は正社員ではなくアルバイトをしながら生計を立てる、今どきの“普通の女性”である。
「泣き屋」という特殊な仕事に半ば強制的に就かされていること、北海道・室蘭の生まれであることを除けば、現代を生きる私たち若者と何の違いもない。北海道といえば確かに“本土”と区別する考え方もあるだろうが、平成の世の中に生きる人々がどれほどの差別意識をそこに抱いているだろうか。彼女が「泣き屋」という他人の葬儀の場で涙を流す仕事について疑問を持ち、悩む姿は、自身の仕事や将来に不安を抱える私たちと大差ない。
 しかし、そんな春香が入居することになる会社の寮には、様々なバックグラウンドを持つ同僚たちが集まっている。しかも彼女たちのバックグラウンドは人種や出身で括ることすらできない。寮の大家であり「泣き屋」稼業の古株でもある在日一世の和江、劇団に所属しながら「泣き屋」の仕事を続ける沖縄美人の綾、在日四世で自分のアイデンティティを探し求めるテハ、歌舞伎町に男の面影を追い求める美由紀、未亡人として女手一人で息子を育てる侑子、そして息子の正太郎は多指症であり、足の指が六本ある。
 在日コリアンの集住地区に建つ寮に、ここまで多くの“ワケあり”なバックラウンドを持つ人々が集まることについては、小説として作者の意図を感じてしまう人もいるかもしれない。ご都合主義ではないかと思えるほどに一か所に“ワケあり”の人々が集まり、共同生活を送っているのだ。
 だが、気の合う仲間が自然と集うように、“普通の人”とは少し違った人々が互いに身を寄せ合うこともあるのではないだろうか。仕事・人種・境遇、そのいずれかが“普通”でない場合、露骨に差別されることはないかもしれないが、後ろ指を差され、影口を言われることはあるだろう。“普通”の集団からはじき出された人々は、迷路のような路地のなかに建つ「ミソ寮」のような場所に自然と追い込まれてしまうのではないだろうか。
 クラスメイトからいじめを受ける正太郎は、その行為を「あきらめのきょーちだ」として、涙を流すことなく静かに受け止めている。登場人物たちは皆、自身の境遇や出生を見つめ、理解しようと努力しているのだ。そこから何を読み取るのか。それは読み手にかかっている。
 本書の中に押しつけがましい主張はない。しかし、現実世界において確かに存在する偏見や差別といった問題を静かに提示しているのだ。

(修士課程一年 中沢ゼミ 北川祥大)

第2回就活ガイダンスを実施しました

 11月10日(火)18時30分から、学生委員会主催による「日本文学科就活ガイダンス-日文科生の内定への第一歩-」が行われました。
 第1部「日本文学科のための就活活動講座」では、株式会社マイナビ様から講師をお招きし、2017年卒業予定学生の就活のスケジュールや、秋冬のインターンシップについて、具体的に解説をしていただきました。

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 第2部では「教えて下さい!日文科四年生へのQ&A」と題して、内定が出ている4年生8名によるパネルディスカッションを行いました。
 法政大学キャリアセンターの職員の方による進行で、金融、出版、メーカー、学校職員、ゲーム業界等々、日文科の学生に人気の業界・職種に内定が決まった4年生が、自分の就活スケジュール、就活中の苦労話やモチベーションの上げ方、就活中に心がけていたことや気分転換の仕方等々について、時に笑い話も交えながら、体験談を語ってくれました。その後、4年生による個別相談会も行われ、参加者からの質問にも対応していました。

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 日文科だから、文系だから、ということで就職が不利になるということはありません。
 就活にあたっては不安も多いと思いますが、4年生の人からは、「キャリアセンターをぜひ積極的に活用し、就活を進めてほしい」という言葉もありました。
 そうしたサポートをうまく利用しながら、自分の将来についてしっかりと考えていきましょう!

結木貴子さんの『うるみん』が発行されました

 法政大学大学院人文科学研究科(日本文学専攻、文芸創作研究プログラム)修了生、結木貴子さんの小説『うるみん』が東京新聞より発行されました。部落解放文学賞入賞作となった結木さんの「うるみん」は、2012年6月より翌年10月まで東京新聞川崎版にて連載。今回発行された単行本は、これに加筆・修正を加えたものです。
 主人公の春香は、結婚式の代理出席のアルバイトから、葬儀で泣く「泣き屋」のアルバイトへと急に異動を命じられます。しかし、うまく泣くことができず、ベテランの和江さんからいつも叱責される日々。そんな春香に居場所を与えてくれるのは、寮で共同生活を送る「泣き屋」の仲間達。舞台女優になるために沖縄から上京してきた綾。お酒が好きで、お化粧が好きで、家出が好きな美由紀。背中に「男の子スイッチ」を持ち、自分のルーツを探す旅人のテハ。同じ屋根の下に集う者に美味しい料理を出すことを生き甲斐とし、無償の愛を提供し続ける一児の母、侑子。様々な事情を抱えながらもたくましく生きる登場人物達とのふれあいを通じて、春香は何を思い、どう変化してゆくのか。果たして春香は、うまく泣けるようになるのか。その結末は、どうぞ本書にてお確かめ下さい。

博士後期課程研究中間報告会のお知らせ

日本文学専攻 博士後期課程研究中間報告会を、下記のとおり実施します。
博士後期課程在籍者が研究の中間報告を行う場です。
修士課程の院生諸君も万障繰り合わせて参加し、質疑応答に加わって下さい。

日時:2015年12月9日(水) 午後3時10分~
場所: 大学院棟 202教室

▼日本文学専攻 博士後期課程在籍者への連絡▼

■発表者は以下の要領で準備をして下さい。
◎発表時間は、10分です。
◎(A)論文・学会発表等の成果、(B)具体的な研究内容、(C)今後の研究方針を、要領よくまとめて発表して下さい。
◎質疑応答時間は、10分です。
◎発表プリントを準備して下さい。A3、1枚分とします(裏面使用不可)。
◎発表プリントは、12月1日(火)夜8時までに、80年館8階「日本文学科共同研究室」に提出してください。

■休学中の学生、および、博士論文提出者は、発表の義務はありません。

問い合せ先:日本文学専攻主任 坂本勝