2005年度卒業の樋口盛一さんが、「歌会始の儀」に入選しました

新年明けましておめでとうございます。

2005年度日本文学科卒業の樋口盛一さん(ネルソンゼミ出身)が、1月15日に皇居・宮殿で行われる「歌会始の儀」の入選者となりました。

今年のお題は「静」。国内外より2万1680首の詠進があり、その中から樋口さんをはじめ10名が入選しました。樋口さんは大学4年の時、授業を通じて俳句の創作と出会い、以来、各種のコンクールで入選の経験を積んできました。短歌の創作は2011年から始めたばかりだそうですが、広告会社で勤務する多忙な日々の傍ら、熱心に創作活動を続けています。

樋口さんの歌は「歌会始の儀」において発表されます。日本文学科では、樋口さんがこれからも素晴らしい創作活動を続けてくださることを期待しています。

ヤナ・ウルバノヴァー氏、学位請求論文:公開試問

日本文学専攻、博士後期課程に在籍する、ヤナ・ウルバノヴァー氏が、学位請求論文『琉歌(リュウカ)の表現研究 ―和歌やオモロとの比較―』を提出されました。

その公開試問が、以下の日程で開催されます。

聴講自由です。古典文学や古典語を研究する大学院生のみなさんは、自身の研究の範とすべく、ご参加ください。

2013年12月7日(土) 15:00~17:00
80年館7階 丸会議室

1年生向け「ゼミ説明会」を開催


  11月9日(土)の3限目より、534教室にて、2013年度の「ゼミ説明会」及び「個別相談会」が開催されました。
  ゼミ選択は、一年生にとって今後の大学生活を左右すると言っても過言ではない大きなイベントです。教室が満員になっていたことからも、ゼミ選択に対する一年生の関心の高さが伺われました。各ゼミに所属している二、三年生の「生の声」は、新鮮で興味深いものであったことと思います。個別相談会への誘導の拙さ、教室の配置など、運営側には課題の残る部分もある説明会ではございましたが、一年生の手許にゼミを選ぶに足る情報が集まったのであれば、幸いに存じます。
  昨年度のゼミ説明会は11月24日実施。今回は、例年より二週間も前倒しの実施となりました。その理由は、一重に「志望理由書の提出期限までに、一年生がゼミ見学できる時間を大きくとれるようにしたい」という、委員会内で強い要望があったが故です。それだけ、二、三年生は一年生にゼミ見学に来て欲しいと強く思っています。教室でしか感じられない空気が、必ずあるはずです。ぜひ、見学にいらして下さいね。
  ゼミ選択について不明点や不安な点がございましたら、遠慮なく学生委員会にお問い合わせください。真摯に対応させて頂きます。
  最後に、ご助力頂きました先生方、企画運営を執り行って下さった学生委員、各ゼミの学生、参加して下さった一年生の皆様に、心より感謝を申し上げます。一年生の皆さんの「ゼミ生活」が豊かなものとなりますことを、願っています。

    学生委員会 田中 祥子(間宮夜ゼミ)

『コレクション 私小説の冒険』①②が刊行されました

このたび、勉誠出版より、秋山駿・勝又浩監修、私小説研究会編の『コレクション 私小説の冒険』①②が刊行されました。初めてのテーマ別の私小説アンソロジーで、第1巻は「貧者の誇り」、第2巻は「虚実の戯れ」と題し、森鷗外から中沢けいまでの厳選された作品が収録されています。
監修者の一人勝又浩氏は法政大学名誉教授で、編者の私小説研究会は日本文学専攻の学生・卒業生を中心につくられた研究会です。2000年より活動を始め、『私小説研究』第1期10冊を刊行しています。
詳しくは勉誠出版のサイトをご覧ください。

第2巻の「解説」は、梅澤亜由美大正大学准教授(法政大学兼任講師)が執筆。

中国3大学において進学説明会・模擬授業が行われました

 去る10月21日から25日にかけて、スティーヴン・ネルソン教授、加藤昌嘉教授、小秋元段教授と半田朋之大学院課入試担当の4名が中国を訪れ、四川外国語大学、重慶師範大学、福州大学において大学院進学説明会と模擬授業を行いました。

 法政大学大学院人文科学研究科は2012年から13年にかけて、この3大学と大学院特別入学試験の実施に関する協定を締結し、日本文学専攻と国際日本学インスティテュートの入試を現地で実施することになりました。入試は4年生を対象に毎年3月に行われ、合格者は卒業(6月)後の9月に特別研修生として法政大学大学院に在籍し、修士課程に入学するための事前研修を受けることになっています。現在、中国では日本の大学院に進学を希望する学部卒業生が増えています。本研究科の取り組みはこうした要望に応えるもので、現地入試と事前研修を一体化することにより、留学生が日本の大学院での学修に円滑に移行できることをめざして開始されました。

 各大学では、日本への留学に関心をもつ多くの学生が参加し、教職員による説明に熱心に耳を傾けていました。そして、説明会終了後は日本の大学院における授業の様子や教員の指導方法、奨学金制度をはじめとする留学生活などをめぐり、活発な質疑応答がなされました。また、四川外国語大学、福州大学では加藤教授による模擬授業「『源氏物語』とはどういうものか?」、重慶師範大学では小秋元教授による「日本の古典文学に触れてみよう―『平家物語』を中心に―」が実施されました。いずれも日本の古典文学に関する講義でしたが、聴講者の反応は大きく、3大学の学生の皆さんの日本語・日本文化に対する理解度の高さが伝わってきました。

 なお、訪問時には各大学の教職員、学生の皆さんに歓待していただきましたことを、この場を借りて御礼申しあげます。四川外国語大学、重慶師範大学、福州大学のさらなる発展を祈念します。 

 

四川外国語大学におけるネルソン教授、加藤教授による進学説明会。同大学ではすでに本年3月に第1回入試を実施し、現在、5名の合格者が特別研修生として修士課程入学に向けた事前研修を法政大学で受けています。

重慶師範大学における進学説明会。半田朋之大学院課入試担当の説明を聞く学生の皆さん。2年生から4年生まで、100名近い参加者がありました。

福州大学における加藤教授の模擬授業。終了後、学生の皆さんから熱心な質問がありました。福州大学で本学科教員が実施する模擬授業は、去る3月につづいて2度目になります。 

 

通信教育部2013年度9月卒業学位記交付式

 10月6日(日)、外濠校舎S405において、通信教育部2013年度9月卒業の学位記交付式が行われました。
 神谷健司通信教育部長の祝辞に続き、卒業生が一人ずつ壇上に上がり、学位記を授与されました。
 日本文学科新カリキュラム移行後初めての卒業生は4名。卒業生の皆さんは、しっかりと前を見据えた真剣な表情で、学位記交付式に臨んでいました。
 
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 皆さんのご卒業を心よりお祝いし、ご活躍を祈念いたします。
 卒業後も、通信教育部で知り合った友人と交流を深め、時には母校に帰ってきて、元気な姿を見せてください。

市ヶ谷オープンキャンパスを終えて

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 去る8月25日(日)、8月26日(月)、2013年度8月のオープンキャンパスが、市ヶ谷キャンパスにて開催されました。
 日本文学科では、教員と学生による学科説明会に加えて、模擬授業が行われました。25日は加藤昌嘉先生の「ことば遊びと和歌」、26日はスティーヴン・ネルソン先生の「英文学になった『源氏物語』」、両日とも多くの方が参加し、先生のお話に熱心に聴き入る姿が見られました。
 法政大学国文学会が発行している文芸誌『法政文芸』の展示ブースには、これまでに発行された『法政文芸』が並べられ、実際に手に取り内容について学生編集委員に質問する方でにぎわいました。
 文学部6学科を紹介するブースでは、日本文学科の概要や4年間の流れ、実際に学生が使用している教科書やノートを展示し、文学部他学科の学生スタッフとともに、来場者の方をお迎えしました。

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「小説を書く勉強がしてみたいんですけど」

「言葉の研究って、どんなことをするんですか?」

「就職先って、やっぱり出版系が多いのでしょうか」

 来場者の方から寄せられる質問は様々です。特に受験を間近に控えた方から多くの質問をいただきました。
 どのような大学に入り、どのような勉強をしていくのか。ご自身の将来にかかわることですので、決めるのには勇気が必要だと思います。私達学生スタッフは少しでも後押しできるよう、1つ1つの質問に真摯に対応しました。

「お話を聞いて、また頑張ろうと思えました」

「私も法政の日文科で勉強できるよう、頑張ります」

日文学生トーク  来場者の方からこう言っていただけるのが、スタッフとしてやりがいを感じられる瞬間です。
 受験生の皆様は、目標に向かって勉強に励んでいらっしゃるかと思います。周囲と自分を比較して、不安になることもあるかもしれません。それでも自分のペースを乱さず、一歩一歩着実に進んでいくことを大切にしていただきたいです。
 皆様が納得のいく結果を得られることを、心から願っております。
 もしも法政大学のオープンキャンパスに参加したことがその手助けになったのなら、一スタッフとして、これに勝る喜びはございません。

(オープンキャンパススタッフ:文学部企画:日本文学科 4年:寺山茉佑)

『楽隊のうさぎ』の上映スケジュールが決定


  中沢けい先生の『楽隊のうさぎ』(新潮文庫)が映画化されました。既に撮影は5月に終了していましたが、この度、特設サイトがオープンし、上映スケジュールも公開されました。
  本作は、学校にいる時間はなるべく短く!と思っていた引っ込み思案な少年が、中学生になって何気なく入ったブラスバンド部の活動に夢中になり、徐々に成長してゆく姿を瑞々しく描いた作品です。日本文学科の学生にはすでに原作を読んでいる人も多いと思いますが、映像と音によって彩られた映画の世界にもぜひ浸ってみてください。
詳しい上映スケジュールはこちらをご覧ください。