通信教育部学位記交付式・卒業祝賀会が行われました

 3月24日(月)午後、ホテルメトロポリタンエドモントで通信教育部の学位記交付式および卒業祝賀会が行われました。
 今年度の日本文学科卒業生は、9月卒業・3月卒業あわせて、38名。学位記が読み上げられ、授与されると、涙ぐむ人、満面の笑みを見せる人。卒業までの苦労を振り返り、万感の思いがわき上がってきたのではないかと思います。

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20130324通教卒業祝賀会2 (中丸宣明先生と卒業生の皆さん)

 卒業祝賀会では各学部学科成績優秀者の表彰があり、今年度は青木豪さんが日本文学科成績優秀者として表彰されました。
 祝辞、学部ごとの記念撮影、応援団のデモンストレーションと式は進み、卒業生・教職員一同が肩を組んで法政大学校歌を歌い上げ、賑やかな祝賀会はお開きとなりました。

 卒業生の皆さんの今後のご活躍を心からお祈りします。
 そして卒業後も法政大学通信教育部と関わって、皆さんの貴重な経験をもとに、日々の勉強に悩む後輩への指導や助言等、よろしくお願いします。

川鍋義一著『吉本隆明初期詩篇論―我と我々と』が刊行されました

 現代日本の文学・思想に巨大な影響を与え、2012年3月に逝去した吉本隆明。その活動の初期に発表された詩篇をめぐる研究書、川鍋義一著『吉本隆明初期詩篇論―我と我々と』(新典社、11,500円+税)が刊行されました。
 本書は、「初期吉本像」を明確に見さだめる目的のもと、『固有時との対話』『転位のための十篇』の二篇を考察したものです。「作者の生活史と一定の距離を置いて作品を読解する」(序章より)ことを基本姿勢とし、また、自筆原稿を基盤に考察を進める本書は、難解で未解明の点が多い吉本作品の研究に大きな刺激を与えるものと予想されます。
 著者の川鍋氏は、2011年度に法政大学より博士(文学)の学位を取得。現在、法政大学文学部等で兼任講師として活躍中です。

『私小説ハンドブック』が刊行されました

 秋山駿・勝又浩監修、私小説研究会編『私小説ハンドブック』(勉誠出版、2,800円+税)が刊行されました。
 私小説は、近代日本文学の歴史のなかで極めて重要な位置を占める存在ですが、これまで必ずしも正当な評価を与えられてきませんでした。しかし、近年、海外においても日本の私小説が注目され、研究と創作に影響を与えているといいます。本書はこうした動向を受け、私小説をめぐる様々な論点を提示するために刊行されたものです。そのため、各種の論考のほか、私小説作家109人の基礎情報をまとめた「作家案内」や、「私小説の基礎知識」「海外の私小説事情」「文献案内」などの章をもち、研究事典として役立つ構成をとっています。
 監修者の一人、勝又浩氏は本学名誉教授で、私小説研究会は本学大学院で近代文学を専攻した学生を中心に結成されました。日本近代文学に関心のある方々のご一読をお薦めします。

大学院、学位授与式・学位記交付が行われました

3月24日(月)、大学院の学位授与式が日本武道館で行われ、終了後、大学院棟に会場を移し、博士後期課程の学位記交付、および、修士課程の学位記交付が行われました。

本年度、日本文学専攻では、ヤナ・ウルバノヴァーさんが、博士(文学)の学位を取得しました。また、本年度、日本文学専攻では、18名の学生に、修士課程の学位記が手渡されました。

修了者の皆さんの今後の活躍を、心より期待しています。

 

 

日文科教員、提携校の四川外国語大学と重慶師範大学にて講義

 2月末から3月にかけて、藤村教授と尾谷准教授が中国の提携大学を訪れ、四川外国語大学と重慶師範大学に赴き、それぞれの大学で特別講義を行いました。藤村教授は、現代の日本文学の動向や村上春樹の中国に対するまなざしについて、尾谷准教授は言語学的視点から最近の若者ことばについて講義を行いました。受講生は日本語を専攻している学生達ということもあり、日本文学やアニメ、若者ことばに対する関心は高く、講義後も熱心に質問してくれた受講生達に、学ぶことの楽しさを逆に我々教員が教えてもらった感さえありました。

当日の様子は、四川外国語大学の日語系ホームページで紹介されています。
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四川外国語大学 日語系ホームページ http://ryx.sisu.edu.cn/

日本文学科三年工藤さんが全学の懸賞論文で入賞

 今年度も法政大学では全学の学部生を対象とする懸賞論文の公募が行われ、応募総数132編のなかから、日本文学科3年の工藤亜美さんの論文「『諸国百物語』における近世的怪談の娯楽化」が佳作に入賞しました。最優秀賞・優秀賞各1編に次ぐ佳作16編のうちに選ばれたのは日本文学科としてもうれしいことです。
 さる3月4日に行われた表彰式・祝賀会では、審査委員長である文芸評論家川村湊国際文化学部教授より賞状が贈られ、「文学関係の応募は少ないから、これからもがんばってほしい」と励ましの言葉をいただいていました。工藤さん、おめでとうございました。 (小林ふみ子)

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卒業式当日のスケジュール

日本文学科の4年生(卒業予定者)への連絡です。

3月24日(月)、卒業式・各催しの時間と場所は、以下の通りです。

■学位授与式(文学部ほか、合同)

場所:日本武道館

時間:13:00開場、13:45開式、15:00閉式

■学位記交付式(日本文学科)

場所:58年館844教室

時間:16:00~17:00

※一人一人に、学位記が手渡されます。

※筆記用具と学生証を忘れないように持って来てください。

■卒業生を励ます会(日本文学科)

場所:ボアソナードタワー26階、A会議室

時間:17:30~20:00(19:30ごろ閉会予定)

会費:無料

※立食形式(飲み物・食べ物が用意されています)

中沢けい教授の新作『動物園の王子』が好評発売中

  中沢けい教授の新作『動物園の王子』が、新潮社より発売されています。吹奏楽部に入った中学生の成長を描いた代表作『楽隊のうさぎ』が昨年映画化され、すでに映画館でご覧になった方も多いと思いますが、本作の主人公はなんと五十代の女性。高校時代からの友人が語り合う様々な人生は、大学生の視点からはなかなか想像できない、別次元の瑞々しさに溢れています。すでに読了している日文生も多いと思いますが、まだ手に取っていない人は、春休みのこの次期を利用してぜひ読んでみて下さい。

文芸創作研究プログラム『「作家特殊研究」研究冊子3』を刊行

大学院・日本文学専攻内に「文芸創作研究プログラム」が発足したのが、2011年度。その成果は、毎年、『「作家特殊研究」研究冊子』という形で公刊されています。

「1」は「絲山秋子」。「2」は「長嶋有」。

そして、2013年度の成果「3:柴崎友香」が、この1月末に刊行されました。

柴崎先生と受講者たちによる、「インタビュー」「エッセイ」「基礎資料」「研究」が収録されています。

一年間の成果を御覧いただけましたら幸いです。

 

※冊子をご希望の方は、下記までお申し込みください。

〒102−8160東京都千代田区富士見2−17−1

法政大学80年館日文共同研究室内

「作家特殊研究」研究冊子刊行委員会

TEL&FAX 03(3264)9752

 

 

「開かれた法政21」学術・文化奨励金に日本文学科生2名が採用されました

  2013年度「開かれた法政21」奨学・奨励金制度(学術・文化奨励金)採用者が決定し、日本文学科からは上田瑞記さん(2年)と榎本有妃さん(2年)が選出されました。
  「『開かれた法政21』奨学・奨励金」とは、法政大学創立120周年を記念して設置された制度であり、その中の「学術・文化奨励金」は、過去1年間に学術・芸術等の分野で優れた業績をあげた本学学部生(個人または団体)を顕彰・奨励することを目的としています。今回はいずれも団体での受賞ということでしたが、日本文学科の学生が学外でも様々な分野で活躍していることを表すものであり、他の学生にとっても大いに励みになることと思います。
 上田瑞記さん(団体、他5名)は全国学生能楽コンクールで審査員特別賞を受賞、榎本有妃さん(団体、他1名)はアドフェス2013における電通賞や、第54回学生広告展のRA(ラジオ)部門優秀賞など数々の賞を受賞しています。それぞれの活躍分野が日本文学科での学びに少なからず関係している上、どちらもまだ2年生ということで、今後の活躍がますます期待されます。

http://www.hosei.ac.jp/koho/photo/2013/140210.html