加藤昌嘉准教授の著書『揺れ動く『源氏物語』』(勉誠出版)が第13回紫式部学術賞に

  加藤昌嘉准教授の著書 『揺れ動く『源氏物語』』 (勉誠出版)が第13回紫式部学術賞を受賞しました。社団法人紫式部顕彰会のサイトによると、受賞式と講演会は以下のような日程で行われるとのことです。

・日時: 5月12日(土) 14:00~16:00
・場所: 京都商工会議所 3階講堂
・参加: 無料

学位授与式、卒業祝賀パーティの詳細決定

学位授与式当日の日程(PDF)が確定しました。日本文学科は以下の通りです。4年間を共に過ごした仲間と恩師が一堂に会して語らう最後のチャンスですから、卒業生の皆さんは夕方の卒業祝賀会にもぜひ参加して下さい。

学位授与式  (文学部は「午後の部」です)
    日時: 2012年 3月 24日(土)  13:00 開場   13:45 開式
    場所: 日本武道館

学位記交付
    時間: 16:00~17:00
    場所: 844教室

卒業祝賀会
    時間: 17:30~19:30
    場所: ボアソナードタワー 26階 スカイホール
    費用: 無料



『「作家特殊研究」研究冊子1 絲山秋子』を刊行

tokken_01  法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻では、2011年度から「文芸創作研究プログラム」という特別プログラムを開設しております。その基幹科目である「作家特殊研究」の教育研究活動の一環として、『「作家特殊研究」 研究冊子1 絲山秋子』を発刊しました。本科目は、第一線で活躍なさっている文芸創作家を講師にお迎えし、院生達がその作家の作品を取り上げ作家自身の前で研究発表を行うという、非常に画期的な授業です。本冊子には、この科目を通じて作家と大学院生が対話と議論を重ねた末に練り上げられた論考9編に加え、インタビュー、基礎資料、エッセイなどが納められています。
  本冊子の企画・編集は「作家特殊研究」の受講生によって行われておりますが、絲山秋子先生のご協力無くしては本冊子の完成はありませんでした。本科目を通じて受講生を熱心にご指導下さいました絲山先生に、この場をお借りして篤く御礼申し上げます。

『はじめての日本神話 『古事記』を読みとく』(坂本勝著、ちくまプリマー新書)が出版されました

  2012年1月10日に、『はじめての日本神話 『古事記』を読みとく』(坂本勝著、ちくまプリマー新書)が筑摩書房より出版されました。『古事記』がテーマということで、非常に難解な印象をお持ちになる方も多いと思いますが、本書は第一部が「あらすじで読む『古事記』 -神と人の物語」となっていますので、初学者も安心して読み進めることができる入門書です。後半の第二部は、「古代人が出会った〈自然〉 -神と人がまじわる場所」と題し、「水と生命」、「天と地」、「死と再生」、「内なる自然」といったテーマに分けて、『風土記』や『日本書紀』の神話も取り上げながら、神話の世界を読みといてゆきます。「自分たちの祖先は、この列島でどのように暮らしてきたのか、〈自然〉について〈文化〉について〈歴史〉について、どのように考えてきたのか、今の自分たちはそれをどのように受け止めて生きなければならないのか」(本書p.18)、こういった根源的な問いについて考えるヒントを探しながら、坂本教授が案内して下さる日本神話の世界をどうぞお楽しみ下さい。

「現役教師の話を聞く会」を開催しました

12月22日(木)、「現役教師の話を聞く会」が開催されました。佼成学園中学・高等学校教諭の西田真悟先生(2003年度日本文学専攻修士課程修了)を講師に迎え、教師の日常、教師になるためのキャリア形成の方法、国語教師としてのやりがいなどを具体的に語っていただきました。特に、教育とは未来を作る仕事だととらえ、日々の仕事のなかで人を育てていることに手ごたえを感じているという西田先生の言葉は印象的でした。質疑応答も活発に行われ、将来、教職に就くことを考えている学生、大学院生には貴重な機会となりました。

日本文学科、大学院日本文学専攻では、本年度より教職をめざす学生のための支援事業をはじめました。本年度は5、6月に「教員採用試験対策特別講座」(講師:前草加南高等学校校長、伊古田陽子先生)、8月に「私学教員適性検査事前学習会」を行っています。今後も様々な企画で教員志望の学生の支援を行ってゆきたいと考えています。(報告者:小秋元段)

詳細なレジュメをもとに話される西田先生

記念撮影

エクステンションカレッジ「大人のための古典文学」が無事終了しました

2011年度の法政大学エクステンションカレッジ「大人のための古典文学」が、12月10日(土)に無事終了しました。最終回の講師は伊海孝充日本文学科専任講師です。

「水を司る龍―能〈河水〉―」というテーマで、自分の皇子を龍女の夫として差し出した天竺の皇帝が、龍女の加護によって危難を逃れ、国の平安を得るという能〈河水〉がとりあげられました。ビデオを交え、軽妙なトークに時を忘れる講座でしたが、この曲には自然を畏敬することにより自然に守られる、人間本来のあり方が描かれているとする締めくくりの言葉には、受講者の皆さんも深く納得しているご様子でした。東日本大震災復興のためのチャリティ講座としての最終回にふさわしい講座だったといえるでしょう。

また、今回は講座終了後、受講者の皆さんと講師による茶話会が催されました。普段の講座ではうかがえない、皆さんの文学に対する熱い思いをお聞きすることができ、大変有意義なひとときでした。宮城県より毎回参加された受講者の方からはお手製の干し柿がふるまわれ、おいしくいただきました。  (報告者:小秋元段)

最終回の担当は伊海孝充日本文学科専任講師

博士論文の口頭試問を実施します

このたび大学院日本文学専攻では、博士論文の口頭試問2件を下記のとおり実施します。公開制で行いますので、関心のある方は自由に参加してください。

申請者 川鍋義一氏
論文名 「吉本隆明初期詩編論-我と我々と『固有時との対話』『転位のための十篇』について-」
日時 2012年12月22日(木)13:30より
会場 80年館7階会議室(丸)
主査 堀江拓充 教授
副査 田中和生 准教授、阿毛久芳 都留文科大学教授

博士論文の口頭試問を実施します

このたび大学院日本文学専攻では、博士論文の口頭試問2件を下記のとおり実施します。公開制で行いますので、関心のある方は自由に参加してください。


申請者 沼田真里氏
論文名 「正岡子規の死生観と〈美〉と文学観」
日 時 12月14日(水)14時より
会 場 80年館7階会議室(丸)
主 査 堀江拓充教授
副 査 中沢けい教授、勝又浩法政大学名誉教授


申請者 原槇子氏
論文名 「斎王物語の形成―斎宮・斎院と文学―」
日 時 2012年1月21日(土)15時より
会 場 80年館7階会議室(丸)
主 査 加藤昌嘉准教授
副 査 坂本勝教授、倉田実大妻女子大学教授

「そとぼり通信」第57号が刊行されました

法政大学国文学会の機関誌「そとぼり通信」第57号が刊行されました。日文科の在学生・卒業生・教員の声を多数収載しています。在学生には授業時に配布します。また、会費納入済みの会員の方には郵送します。それ以外に送付を希望される方は法政大学国文学会事務局(03-3264-9752)までご連絡ください。

「そとぼり通信」第57号
・「大丈夫」で大丈夫 尾谷昌則
・2011年度法政大学国文学会が開催されました
・2011年度卒業生の声
・先生方の近況 笠原淳/天野紀代子/長谷川啓/安原眞琴
・加藤昌嘉ゼミ夏合宿報告 渡辺祥代

「大学での就活力」 第1回ワークショップが無事終了

  本日、16:50より835教室にて日本文学科生のための「大学での就活力」ワークショップ(第1回)が開催されました。明日から本格的な就職活動がスタートするということで、集まった3年生達の顔には少々緊張の色が伺えました。中には、不安でしょうがないと話す学生もいましたが、今日のワークショップに参加したことで、少なからず不安が解消されたようでした。
  今回は、既に就職が内定している日文科の4年生5名を迎え、就職活動の体験談をそれぞれに話してもらいました。志望企業決定のプロセス、ユニークな情報収集の方法、エントリーシートの書き方、面接の体験談など、就職活動を終えたばかりの先輩が直接語る体験談はどれも非常に生々しいもので、参加者は真剣にメモをとっていました。最後には質疑応答の時間も設けられましたが、3年生から飛び出した質問も非常に現実的なものが多く、特に印象的だったのは「TOEICなどの資格はとったか」というもの。今回来てくれた5人の4年生のほとんどが特に資格らしい資格は有しておらず、TOEICのスコアも履歴書に書かなかったとのこと。資格などなくとも、しっかりとした人間力さえあれば、ちゃんと就職できるということが浮き彫りになりました。(尾谷昌則)
DSCF0786_s