特別講座『校正講義と実技』(第1回)が開催されました

講師の若藤さん(左)と中沢教授(右)の 楽しいやりとり

 10月18日18時30分から、特別講座『校正講義と実技』(全2回)の第1回講義が学内の教室で開催されました。文芸コースの中沢けい教授の発案で、校正のプロを講師にお招きして、日本文学科・国文学会発行の文芸誌『法政文芸』の学生編集委員、ゼミ誌の編集担当者など校正のスキルを必要とする人たちに、初歩的なレクチャーをして頂くというこの講座は、今年で2回目。講師は昨年同様、校正歴40年のベテラン若藤えい子さん。校正とはそもそもどんな仕事か、校正者はどのような判断・権限において原稿に朱を入れるかといった基本的な話に始まり、校正記号の説明、さらに実際の校正例をテキストにお話は進んでいきました。

 ワープロ入稿による誤変換、かなに開くべき漢字、ひらがな・カタカナ・英字の間違いを見抜くポイントから、「(かぎ括弧)の位置、数字表記の統一、!?といった記号のあとの一マス空きなど、細かい注意点が説明され、最後に、校正をするに当たっての心構えや留意点など、痒い所に手が届く懇切丁寧なご講義でした。

 参加受講生は、二十数名。若藤さんと中沢教授との面白おかしいやり取りや、びっくりするような校正ミスの経験談なども交えて、90分におよぶ講座はあっという間に終了しました。受講生は、お話を楽しみながらも、校正という仕事の意義と責任を改めて学んだようでした。

 来週行われる第2回は、「校正実技」編。受講生は赤ペン、青ペン、鉛筆、国語辞典持参で、実際の原稿を校正する練習を行う予定です。(報告、藤村耕治)

2011年度9月卒業・学位記交付式

IMGP1210

10月1日(土)10時より、市ヶ谷キャンパス外濠校舎6階薩埵ホールにて、9月卒業・学位記交付式が行われました。大学の授業もセメスター制が活用されるようになり、9月に卒業する学生も年々増えつつあります。そのような事情から、今年度初めて9月卒業の学位記交付式が行われました。
式典では、まずそのことについて触れた増田総長の挨拶があり、つづいて学部や大学院など、それぞれの代表者が壇上に上って学位記を受けとりました。そののち応援団長の指揮によって校歌を斉唱し、式典終了後は学部ごとに分かれて学位記が配布されました。
日本文学科では、4名が9月卒業で卒業しました。卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
IMGP1241

博士後期課程研究中間報告会を実施します

大学院人文科学研究科日本文学専攻博士後期課程の研究中間報告会を下記のとおり実施します。この報告会では、博士後期課程に在籍する学生が、この1年間の研究成果と、博士論文の執筆に向けてどのように研究を推進してゆくかを発表します。修士課程、国際日本学インスティテュート、学部に在籍する方も積極的に参加してください。

日時 11月9日(水)13:30~18:00(終了時間は予定)
場所 大学院棟202教室

なお、博士後期課程の学生の方々は、つぎのとおり準備をお願いします。

・1人の発表時間は5分です。①1年間の研究成果(論文・学会発表等)の一覧、②研究内容、③今後の研究方針を要領よくまとめて発表してください。発表後、10分程度、質疑応答を行います。
・レジュメを準備してください。B4、1枚とします(両面可。ただし、原稿は両面の状態で提出すること)。レジュメは10月27日(水)から31日(月)17時までの間に、80年館8階、日本文学科共同研究室に届けてください。 

エクステンションカレッジ「大人のための古典文学」第1回講座が開催されました

例年秋に実施している法政大学エクステンションカレッジ「大人のための古典文学」の第1回講座が、10月8日(土)に開催されました。本年度は東日本大震災復興のためのチャリティ講座として開講され、第1回の講師として田中優子社会学部教授が登壇しました。テーマは「震災を読む、闇を読む―新井白石の自伝文学『折たく柴の記』 その他より―」。新井白石の『折たく柴の木』の中から、元禄の大地震や富士山の噴火などの記事を丁寧に読み進めることにより、江戸の人々が災害をどのように生きたかを浮かびあがらせる講義で、震災と原発事故に直面する我々に大きな示唆を与えてくれるお話でした。

会場には宮城県からお越しの方もいらっしゃり、本講座への関心の高さがうかがえます。講座はあと6回つづきます。今からでも申し込みできますし、単回の受講も可能です。詳細はエクステンションカレッジのサイトをご覧ください。

小林ふみ子文学部准教授による開講挨拶

『折たく柴の記』について語る田中教授

熱心な会場の皆さま

修士論文の事前発表会が無事終了

本日、大学院棟にて修士論文の事前発表会が行われました。計16名の大学院生がそれぞれの研究成果と論文の構想を発表し、活発な議論が交わされました。教授陣から厳しいコメントが飛び出す一幕もありましたが、3ヶ月後に提出する修士論文の完成に向け、修正すべき課題がはっきりさせることができたのではないでしょうか。

20111005_iphone_64_s

博士論文の口頭試問を実施します(その2)

日本文学専攻では博士論文の口頭試問を公開制で実施しています。このたび、下記のとおり口頭試問を実施しますので、関心のある方は出席してください。

日時 11月26日(土)15時開始

場所 80年館7階会議室(丸)

申請者 阿部美菜子氏

論文名 『おもろさうし』の言語学的研究

主査 間宮厚司教授

博士論文の公開口頭試問を実施します

日本文学専攻では博士論文の口頭試問を公開制で実施しています。このたび、下記のとおり口頭試問を実施しますので、関心のある方は出席してください。

日時 10月15日(土)15時30分開始

場所 大学院棟2階 203教室

申請者 田中益三氏

論文名 東アジアの日本語文学と芸術に関する研究

主査 堀江拓充教授

第16回能楽セミナーが開催されます(参加無料)

法政大学能楽研究所主催の第16回能楽セミナーが開催されます(全4回)。今回のテーマは「能を知る新しい扉」。伝統の重みのなかで、能はともすれば「幽玄」などのキーワードで一面的にとらえられがちです。そうした概念を再検証し、能の仕組みや世阿弥の言葉の多様な姿を明らかにしてゆこうとするのが今回のねらいです。能に関心のある方だけでなく、日本文化や演劇などに興味のある方にも、ぜひ参加をお勧めしたい連続講座です。なお、本年度から受講料が無料となりました。

講座の概要はつぎのとおりです。

【特別講演】日本の式三番・鬼能に当たる芸態は中国にかって存在したか

       田仲一成(東京大学名誉教授)

       10月24日(月)18時~20時

 興福寺呪師走りの翁、黒川能、吉良川御田祭りなど、日本芸能は多彩な式三番および鬼能の芸態を保存していますが、中国大陸では、現存の仮面系芸能にも歴史記録にも、わずかな痕跡が残るだけです。かって我々の世代は、仮面は大陸からきたと考え、大陸を探し回ってきましたが、むしろ、日本の芸能の諸相から、失われた過去の大陸の芸能を復元する道を考えた方がよいように思っています。今回は、そのようなお話を申し上げたいと思っています。

◆観客にやさしい世阿弥の能―すべては言葉で説明される―

  山中玲子(法政大学能楽研究所教授)

  10月31日(月)18時~20時    

◆「塩辛き能」の世界―儀理能・泣キ能・切合能―

  伊海孝充(法政大学文学部専任講師)

  11月14日(月)18時~20時    

◆昔は○○も能を舞った―女と大道芸人と外国人が舞った能―

  宮本圭造(法政大学能楽研究所准教授)

  11月21日(月)18時~20時

※10月2日にアップした際、各回の時間を「17時30分~19時30分」と誤って表示しました。お詫びして訂正します。

      

会場はいずれも法政大学(市ヶ谷キャンパス)ボアソナード・タワー26階 スカイホール。事前の申し込みは不要です。当日直接会場にお越しください。また、途中回からの参加も可能です。
ただし、各回とも定員(100名)を超える場合には、ご入場をお断りする場合もございます。

詳細は法政大学能楽研究所 http://www9.i.hosei.ac.jp/~nohken/ まで。

能楽セミナーポスター

日本語検定の受験について(団体割引あり)

日文科の皆さんへ

  今年度2回目の日本語検定が以下の要領で実施されます。日文科で団体申請をしましたので、日文科の学生は団体割引価格で受験できます。受験地も様々な一般会場の中から好きな場所を選んで出願することができます。受験希望者は、尾谷研究室(80年館8階)まで申込用紙を取りに来てください

検定日時: 2011年 11月 12日(土)
        時間はこちらを参照。級によって異なります。
試験会場: 一般会場の中から、希望地を選択することができます。
        詳しくは、受験申込書に同封の会場一覧表をご覧下さい。
申込締切: 2011年 10月 14日(金)
        受験申込書に受験料を添えて尾谷研究室まで持参
        お釣りが出ないようにお願いします。

  日本語検定とは、漢字のみならず敬語、文法、表記、語彙、意味といった諸分野を統合した検定試験です。大学1年生であれば3級、就職活動を控えた3年生であれば2級取得を目指しましょう。
  正しい日本語は、社会人として羽ばたく前に、是非とも身につけておくことが期待されています。中には、新入社員教育の一環として取り入れている企業もあり、その重要性は今後も一層増すものと思われます。市販の参考書などもありますので、ぜひ書店で手に取ってみて下さい。メールマガジンもありますので、受験する・しないに関わらず、ぜひ登録してみましょう。より詳しい情報は、日本語検定公式ホームページをご覧ください。