9月23日(土)13:00より、ボアソナードタワー26階スカイホールにて、2023年度国文学会大会が開催されました。
昨年度と同様、対面とZOOMを併用した「ハイブリッド型」での実施となりました。
勝又浩会長による開会の挨拶から始まり、勝又会長は「時代が変化しているなかで、現代の国文学会をどうしていくのか、学会は同窓会でもあるので、何ができるか考えています。」と述べられました。
講演は、文芸コースで長年ゼミをご担当され、2022年度にご退職されました、根本昌夫先生により「文芸創作コースの先生」という題目で行われました。
講演では、18年間に渡るゼミ指導で取り組んでこられた「小説の読み方」が「小説の書き方」へと繋がること、また現代社会・人生との繋がりについてお話しいただきました。
最初の研究発表は、博士後期課程2年の張殷瑜さんによる「『琉大文学』における戦後沖縄文学について――第一期の評論を中心に――」が行われました。
発表では、『琉大文学』第一期の評論を取り上げ、そのなかに見られる、戦後の沖縄における文芸創作と批評の関係について、そして、文学を通じた主体性の確立と戦後沖縄の現実社会との結びつきについての考察がなされました。
次の研究発表は、博士後期課程2年の小林福実さんによる「浪曲「新宿お七」――寺山修司と安保闘争――」が行われました。
発表では、寺山修司「浪曲 新宿お七」の時代背景を中心に読み解きつつ、当時の安保闘争をめぐる社会に対する寺山の問いかけについて、考察がなされました。
総会では、2022年度の会務・会計報告と今年度の会務・予算案が審議、承認されました。
総会後には、会場内にて茶話会が催され、会員の方々、教員や院生の皆さまにお集まりいだだき、盛会のうちに終了しました。