山﨑修平さんの「長寿梨」が「ベスト・エッセイ2021」(光村図書)に収録

「群像」2020年11月号に山﨑修平さん(大学院・博士課程在籍)が寄稿したエッセイ「長寿梨」が、日本文藝家協会編「ベスト・エッセイ2021」(光村図書)に収録されました。

 

なお、山﨑さんは多方面で活躍中で、NHKラジオのドラマ「真夜中の古本屋」のために書き下ろしの詩も、2021年8月7日 (午後10時~午後10時50分)に放送されます。


2021年度修士論文中間報告会のお知らせ

 

大学院日本文学専攻の修士論文中間報告会を下記の通り実施します。
修士課程2年生が研究の中間報告を行う場です。
その他の日本文学専攻の院生も万障繰り合わせて参加し、積極的に質疑応答に加わってください。
特に修士課程1年生は参加が原則となります。

〇日時
2021年7月28日(水)13時30分~

〇形式
【古典】【近現代】と分けて、Zoomを利用した遠隔発表のみ実施します。
ZoomのURLは発表資料とともに後日通知いたします。

〇発表者への連絡
発表時間は5分です。研究内容を要領よくまとめてください。
質疑応答の時間は10分です。
・発表資料はA4サイズ2枚以内におさめ、PDFファイル1つにまとめてください。
・発表資料は7月23日(金)16時までにEメールに添付して、日本文学科共同研究室までご送信ください。
 【注意】締切は厳守してください。提出後の発表資料差しかえは認めません。


小林裕子著『佐多稲子 政治とジェンダーのはざまで』刊行されました

 

小林裕子氏(大学院日本文学専攻修了、国文学会会員)より新著『佐多稲子 政治とジェンダーのはざまで』をご恵投いただきました。

発行:翰林書房
発行日:2021年6月22日
定価:4180円
頁数:367
ISBN:978-4-87737-459-4

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【目次】

佐多稲子小伝――他者という鏡

Ⅰ 詩から小説へ

詩からの出発――仮面から素面へ
小説への転身

Ⅱ プロレタリア文学の中の女たち

「女工」もの五部作――走る、泣く、揺れる「女工」たち
「煙草工女」の語りの構造――母の顔と党員の妻の顔
「別れ」――乳を搾る女

Ⅲ 戦争前夜の模索

「牡丹のある家」の位置――「くれない」につながる転換点
「樹々新緑」――目覚めと苦悩
「くれない」――政治、生活、文学の転機

Ⅳ 戦後日本の時空間
敗戦直後の評論活動――使命感とともに
「みどりの並木道」――空虚な明るさ
「夜の記憶」――二つの夜の明暗
「渓流」(一)――ある女系家族の終焉
「渓流」(二)――〈わが家〉はなぜ失われたか
「黄色い煙」と「ばあんばあん」をめぐって――時事問題の取り込み

Ⅴ 同時代の女性作家
若杉鳥子(一)――階級格差と男女格差
若杉鳥子(二)――闊達な女語りの魅力
壺井栄「廊下」――逆境の下での夫婦愛
大谷藤子「須崎屋」――母子幻想の崩壊

あとがき
初出一覧
索引


奥野紗世子さんの新作「無理になる」が『文學界』(2021年6月号)に掲載

 奥野紗世子さん(大学院日本文学専攻修士課程)の新作「無理になる」が、『文學界』6月号に掲載されています。奥野さんは、デビュー作「逃げ水は街の血潮」で第124回文學界新人賞(2019年度)を受賞し、その後も「復讐する相手がいない」(『文學界』2020年5月号)、「サブスティチュート・コンパニオン」(2020年『文藝』冬号)といった作品を世に出し続けています。「無理になる」は、それらに続く第四作目で、恋愛ものの創作です。日文生の皆さん、緊急事態宣言下で外出する機会も減っていることでしょうから、ぜひ夜のお供に。


『最後の文人 石川淳の世界』刊行されました

『最後の文人 石川淳の世界』(集英社新書)が刊行されました。

同書には、小林ふみ子先生(日本文学科教授)と田中優子先生(法政大学元総長、日本文学科卒)が寄稿されています。

同書は60年の長きにわたり独自の文学世界を切りひらきつづけ、「最後の文人」と称された文学者の石川淳(1899~1987)を<自由>という切り口から取りあげています。
初期の作品である「佳人」「普賢」から、軍事色が国に広がっていた時期に発禁処分をうけた「マルスの歌」、戦時下の<江戸留学>、60年代末の学生運動に触発された「天馬賦」、1971年から1980年にわたって書かれた大長編「狂風記」と石川淳の文業を通観した内容となっており、巻末には読書ガイドも付されているので、石川淳の文学世界に入りこむ格好の手引きとなっております。
是非、ご一読ください。

以下、出版社サイトから内容と目次の転載でございます。

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◆内容◆
グローバリズムと新自由主義が世界を制覇しつつある今日、人々の自由はむしろ制限されつつあり、閉塞感や分断が拡大している。
今、なぜ石川淳なのか?
この孤高の作家を読み解くキーワードは「自由」。
古今東西の書物世界を軽快な「精神の運動」で往還した石川の姿勢は知的自由の体現であった。
だから、多くの知識人が戦時体制になびいた時代にも、石川は黙らなかった。
かくして作品の発禁後、石川は自由を求め江戸の世界に向かう。
石川作品には不自由に抗する不服従の精神が刻まれている。
本書は5名の識者の解説を通じ、その作品と「絶対自由」の世界に誘う。

◆主な内容◆
第1章 絶対自由を生きる 田中優子
第2章 石川淳の〈江戸〉をどう見るか 小林ふみ子
第3章 石川淳『狂風記』論――〈江戸〉がつなぐもの 帆苅基生
第4章 石川淳流〈不服従の作法〉―「マルスの歌」 山口俊雄
第5章 たとえば「文学」、たとえば「佳人」――総合的石川淳論の方へ 鈴木貞美 


『好古趣味の歴史 江戸東京からたどる』好評刊行中です

 

 

日本文学科教授の小林ふみ子先生・中丸宣明先生が編者をつとめた『好古趣味の歴史 江戸東京からたどる』(文学通信)が好評刊行中です。

同書は2019年2月20・21日に江戸東京研究センター主催で開催されたシンポジウム「追憶のなかの江戸~江戸は人びとの記憶のなかでどのような都市として再構成されたのか」での発表をもとに書籍として再構成されたものです。

日本文学科からは編者にくわえ、関口雄士(大学院人文科学研究科博士後期課程)が寄稿しております。

初学者から研究者まで幅広いニーズにおこたえするような一冊です。ぜひご覧下さい。

以下は目次でございます。

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目次

はじめに ●小林ふみ子

(Ⅰ 知識を集め地理をひもとく)

Chapter1
江戸の歴史のたどり方─考証の先達、瀬名貞雄・大久保忠寄と大田南畝●小林ふみ子

Chapter2
「長禄江戸図」と馬琴の地理考証─「神宮」をめぐる混乱●神田正行

Column
江戸回顧の時代と文学者の地誌─幸田露伴「水の東京」の試み●出口智之

Chapter3
鷗外歴史文学の〈江戸〉像─時間・空間の語りかたに注目して●大塚美保


(Ⅱ 風俗や慣習の由来を探る)

Chapter4
新興都市江戸の事物起源辞典─菊岡沾凉『本朝世事談綺』考●真島 望

Chapter5
七兵衛という飴売り─柳亭種彦の考証随筆『還魂紙料』●佐藤 悟

Chapter6
失われた端午の節句「印地打」─日本人と朝鮮人のまなざしから考証する●金 美眞

Column
風俗を記録する意図─雑芸能者たちの〈江戸〉●小林ふみ子

(Ⅲ 盛時の歌舞伎と遊里の面影を求めて)

Chapter7
古画を模す─京伝の草双紙と元禄歌舞伎●有澤知世

Chapter8
古画の収集と考証─京伝読本の発想源●阿美古理恵

Column
其角の記憶・追憶・江戸残照●稲葉有祐

(Ⅳ 響き続ける江戸)

Chapter9
受け継がれた江戸─高畠藍泉の考証随筆●中丸宣明

Chapter10
「趣味」(Taste) とは何か─近代の「好古」●多田蔵人

Column
趣味を持ちにくい町●多田蔵人

Chapter11
江戸漢詩の名所詠と永井荷風●合山林太郎

Chapter12
江戸をつくりあげた石川淳●関口雄士

あとがき●中丸宣明

好古趣味人必見! 江戸を知る文献22点●小林ふみ子

 

 

 


黒田真美子先生翻訳の『聊斎志異』が出版されました


2017年3月に退職なさった黒田真美子先生(日本文学科元教授)が翻訳した『聊斎志異』が、光文社古典新訳文庫より出版されました。本書には、科挙に落第しつづけた落ちこぼれの蒲松齢が十七世紀末(清代)に記した怪異小説の中から、選りすぐりの43編が収録されています。仙女や幽霊といった人ならざるものと人間との不思議な交わりを描いた、中国怪異小説の金字塔とも言える『聊斎志異』を、この春休みに読んでみてはいかがでしょうか。目次は以下の通りです。

〈怪〉の巻
1 瞳人語/2 画壁/3 偸桃/4 野狗/5 夜叉国/6 小猟犬/7 酒虫/8 周克昌/9 阿英/10 促織

〈妖〉の巻
1 王成/2 画皮/3 嬰寧/4 双灯/5 醜狐/6 阿繊/7 黄英

〈恋〉の巻
1 連城/2 封三娘/3 緑衣女/4 瑞雲/5 白秋練/6 香玉

〈夢〉の巻
1 鳳陽士人/2 続黄梁/3 蓮花公主/4 江城/5 夢狼/6 竹青

〈仙〉の巻
1 労山道士/2 西湖主/3 蕙芳/4 青娥/5 雲蘿公主/6 丐仙

〈幽〉の巻
1 王六郎/2 陸判/3 聶小倩/4 連瑣/5 李司鑑/6 伍秋月/7 小謝/8 席方平