2024年度法政大学国文学会大会開催のお知らせ

本年度の法政大学国文学会大会は、9月28日(土)に開催いたします。

前年と同様に対面とリアルタイム配信(Zoom)を併用したハイフレックス開催となります。

会場は市ヶ谷キャンパス、Zoomによる参加も可能です。

閉会後には、懇親会の開催も予定しております。

(会費:一般会員は1,000円/本学学生は無料)

皆さまのご参加をお待ちしております。

◆日 時: 2024年9月28日(土) 13時30分より

◆会 場: 法政大学 富士見ゲート4階 G403教室

※ 対面参加、オンライン(ZOOM)参加、どちらも可能です。
※ どちらの参加形態をご希望の場合も、事前に参加申込フォーム よりお申し込みください。

◆プログラム

【開会】(13:30)

【会長挨拶】(13:30~) 
 勝又 浩(法政大学国文学会会長・法政大学 名誉教授)

【研究発表】(13:40~)

 作期太宰治文学におけるマルキシズムの尺度と射程
 張 煦暘(法政大学大学院 博士後期課程)

【休憩】(14:20~)

【講演】(14:30~)
 『古事記』の原風景、海へ。                                         坂本 勝(法政大学教授)

【総会】(15:30~) 会務報告・会計報告・役員改選・その他

【閉会】(16:00)

【日本文学科100周年記念+『法政文芸』20号記念展示ツアー】

               (16:00~)

【懇親会】(17:00~)                      

 

法政大学日本文学科100周年記念 HOSEIミュージアム特別展示のお知らせ

日本文学科は、1924(大正13)年、法文学部内に設置された国文学科の出発から数えて、2024年で創設100周年を迎えます。これを記念して、三部構成からなる特別展示、「文学部日本文学科の100年と『法政文芸』の20年」が開催されます。詳細は以下をご覧ください。

入場料は無料・予約は不要です。今回は、貴重な資料も多数展示されますので、この機会にぜひ足をお運びください。

 

期間 :9月3日(火)~28日(土) 10:00~17:00(入場は16:30まで)

会場 :市ヶ谷キャンパスボアソナード・タワー14階 博物館展示室

2024年度教員のつどい定例会開催のお知らせ

2019年度の第5回定例会を最後に休止しておりましたが、2024年度から活動を再開し、法政大学国文学会「教員のつどい」第6回定例会を、下記のとおりハイフレックス形式にて開催します。
教員のつどいは、法政大学文学部日本文学科および大学院人文科学研究科日本文学専攻を卒業し、主に国語教員として様々な地域や校種において勤務している者が、校種や地域の垣根を越えて、情報共有や意見交換をすることを目的として、2015年度より法政大学国文学会内で活動しています。
会員および教職に就かれている卒業生のみなさまはもちろん、教職に就くことが決まった在学生や教職を目指している学生も、情報共有や意見交換のためぜひ積極的に参加してください。

■日時:2024年 8月24日(土)14時30分~

■場所:法政大学ボアソナードタワー605教室[対面]
    Zoomミーティング[オンライン]
【定例会】14時30分〜
☆交流テーマ「キャリア教育について」
※複数の会員に実践報告をしてもらい、その後にグループ交流を行います。

【懇親会】17時00分〜
☆会 費:2,000円(既卒生は、国文学会会費3,000円を別途申し受けます)
※別会場の予定で、懇親会のみの参加も可能です。

実践報告の関係で「教員のつどい」会員は8月9日(金)までに、それ以外の卒業生教員や在学生で参加を希望する方は8月16日(金)までに、参加方法[対面/オンライン]を明記して下記の申し込み先へ、メールにてご連絡ください。また詳細は、PDFの案内もご覧ください。

〈申し込み先〉
法政大学国文学会 教員のつどい: hoseikokubunteacher(アットマーク)gmail.com

〈問い合せ先〉
教員のつどい 窓口教員 藤村 耕治:fujimura(アットマーク)hosei.ac.jp
田中 和生:ktanaka(アットマーク)hosei.ac.jp

・PDF「2024年度教員のつどい定例会開催のお知らせ
・PDF「国文学会教員のつどいのご案内(2024年度)

東大オープンセミナー「津島佑子の文学 ―― 未来へ向けて」 が開催されます【2024年7月25日(木)】

東京大学ヒューマニティーズセンター主催、津島佑子をめぐるオープンセミナー第二回 が開催されます。

早逝した津島と長く関わってこられた、中沢けい先生(日本文学科教授)が登壇されますので、ぜひご参加ください。

詳しくは以下のリンクをご覧ください。

津島佑子の文学──未来へ向けて | オープンセミナー | 東京大学ヒューマニティーズセンター(HMC) (u-tokyo.ac.jp)

 

『久保田万太郎と現代 ノスタルジーを超えて』を読んで

小説、俳句、戯曲とジャンルを横断し作品を発表、活躍した久保田万太郎。慶應義塾大学にて文科に進み、永井荷風主宰の『三田文学』で一九一一年「朝顔」を発表した。そこから長く『三田文学』と寄り添っていく。そして「久保田万太郎」という創作者を生み出した慶應義塾大学に自身の死後、全ての著作権収入を慶應義塾に贈ると宣言しこの世を去った。そして逝去後、その資金は「久保田万太郎記念資金」として文学講座の開設や『三田文学』の支援等、後世に向け促進を果たした。久保田は母校への「ご恩返し」と述べていたが、その言葉以上に現代に至るまで文化事業に貢献しているといえよう。

その資金の最後の取り組みとして本書が刊行された。本書は執筆者達が様々な切り口から久保田万太郎の軌跡を辿り、魅力を読者に熱く伝えている。久保田を知っている人もそうでない人も楽しむことができるだろう。かくいう私自身、恥ずかしながら久保田万太郎の作品を拝読したことはなく知識のないまま本書を手にした。だが本書を読み、「久保田万太郎」という人物の生涯や各ジャンルでの活躍、現代に至るまでの意義を多方面から網羅することができた。

 本書は三部構成となっている。第一部では『三田文学』との関わりの変遷や久保田文学の文学性特徴といった小説家としての久保田の意義だけでなく俳句、演劇といった各ジャンルを横断し久保田が残した作品の意義を論じている。この一部を読むことで、今日に至る久保田の影響力を捉えることができた。

第二部では久保田の人間像や作品の魅力を学ぶことができる。時代の潮流を踏まえつつ、代表的な交流関係や作品と共に論じられているため、順をおって本部を読むことで久保田の生涯を辿ることができ、更に他の部の論考への理解が深められると感じた。

第三部では、現代における久保田万太郎研究の方向性を掴みとれる。これまでの研究を踏まえつつ、新たな視座を持ち人物像、作品を研究された各論考からは、更なる久保田研究の発展を読み取れた。

また、論考の間に挟まれるエッセイにも注目したい。これらエッセイは久保田の小説・俳句・劇について軌跡を辿りつつ各執筆者が思う魅力を描きだしている。久保田のデビュー作「朝顔」を酒や「もろかさな」という久保田の句から読み取る加藤宗哉氏のエッセイなど様々な観点から久保田万太郎という人となりを多角的に読み取ることができるだろう。

余談だが、久保田万太郎を詳しく存じ上げなかった私が特に興味をもったのは、谷崎潤一郎作「春琴抄」を脚色した「鵙屋春琴」についてだ。谷崎と久保田にはいくつか類似する点がある。谷崎が「刺青」で一九一〇年、久保田が「朝顔」で一九一一年にデビュー小説を発表していること、どちらも永井荷風が影響していること、浅草を舞台にした小説を書いていることなどが挙げられる。

 このように類似点がある谷崎と久保田が交わった作品として、谷崎作の「春琴抄」と脚色した「鵙屋春琴」が挙げられる。「春琴抄」との相違点を読み取ることで、演劇と小説、それぞれのジャンルでの作品の見せ方、生き方の違いを考慮した久保田のオリジナリティを垣間見ることができた。

本書から久保田万太郎の軌跡及び作品を辿ることで、当時における文芸界への貢献及び現代に至る貢献について学ぶことができた。本書から、久保田万太郎作品を深く読み込みたいと思う契機となった。

(竹澤花音 二○二三年度大学院修士課程修了)

慶應義塾大学『久保田万太郎と現代』編集委員会 編『久保田万太郎と現代 ノスタルジーを超えて』(平凡社)には、田中和生先生(日本文学科教授)、西野春雄先生(法政大学名誉教授)が寄稿されています。

ぜひ、お手にとってご覧ください。

 

 

山﨑修平さんの作品が『新潮』8月号に掲載されました

山﨑修平さん(江戸東京研究センター客員研究員)の作品「網野は変わらない」が、『新潮』2024年8月号に掲載されました。詳細は、以下をご覧ください。

新潮2024 8月号』(新潮社

次々と発表されている山﨑修平さんの作品を、ぜひお手にとってご覧ください。

 

 

『中国/日本〈漢〉文化大事典』が刊行されました

 

2024年6月20日、黒田真美子先生(日本文学科元教授)が編者をつとめた『中国/日本〈漢〉文化大事典』が、明治書院より刊行されました。
同書には、遠藤星希先生(日本文学科准教授)が寄稿されています。
中国・日本の文学・思想を学ぶ方々の必携書として編集されており、一般読者にも読みやすいように、専門用語・術語に頼らないわかりやすい解説となっております。
ぜひ、お手にとってご覧ください。
以下、書誌情報と目次は出版社サイトからの転載でございます。


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【書誌情報】
発行:明治書院
発行日:2024年6月20日
書店発売日:2024年7月1日
定価:41,800円(38,000+税)
頁数:B5・952ページ
ISBN:9784625404108

【内容】
中国の伝統文化としての〈漢〉文化(文学・思想・芸術等)と、それを受容・展開した日本文化の深層に残る〈漢〉文化の総体を一冊に

  • 中国編(先秦~近代、253項目)、日本編(上代~近代174項目)で構成
  • 大項目・中項目により、「引く事典」であるとともに「読む事典」
  • 専門用語・術語に頼らない、わかりやすい解説
  • 付録:参考地図/日本と東アジア各国との交流年表

 

【目次】

収録項目

【中国編】
漢字(誕生・起源) 音韻学 暦 経書・経学 楽 訓詁学 目録学 叢書 総集 類書 科挙 出版文化 神仙 隠逸 三教一致 女性詩人 文学批評 文言小説 書 絵画 庭園 茶 先秦の文学・思想 神話・伝説 西王母 詩経 楚辞 周易 尚書 礼 春秋 論語 孝経 孔子 孟子 荀子 墨子 黄帝 老子 列子 荘子 韓非子 宗廟 陰陽五行 社 秦漢の文学・思想 賈誼 淮南子 賦 司馬相如 董仲舒 史記 列女伝 古詩 泰山 太一 巫 讖緯 揚雄 漢書 王充 説文 鄭玄 六朝の文学・思想 駢文 楽府 曹操 建安の七子 曹植 阮籍 嵆康 竹林七賢 三国志 潘岳 陸機 王羲之 山海経 志怪 捜神記 陶淵明 謝霊運 世説新語 鮑照 謝朓 沈約 竟陵の八友 文心雕龍 詩品 文選 玉台新詠 庾信 顔之推 水経注 荊楚歳時記 玄学 関羽 天師道 葛氏道 養生 洞天福地 道観 漢訳仏典 格義仏教 慧遠 菩薩 盂蘭盆 密教 浄土信仰 声明・梵唄 唱導文学 隋唐五代の文学・思想 王通 五経正義 石経 律令 貞観政要 則天武后 初唐四傑 陳子昂 劉知幾 近体詩 孟浩然 王昌齢 王維 高適 李白 顔真卿 杜甫 岑参 韋応物 伝奇 古文 韓愈 劉禹鍚 白居易 柳宗元 元稹 賈島 李賀 杜牧 李商隠 温庭筠 皮陸 変文 禅 科儀 宋代の文学・思想 文苑英華 太平広記 三清 玉皇 道蔵 范仲淹 欧陽脩 資治通鑑 王安石 蘇軾 黄庭堅 米芾 徽宗 詞 筆記 詩話 棠陰比事 岳飛 陸游 朱熹 朱子学 風水 城隍神 文昌帝君 媽祖 内丹 正一教 文章軌範 王応麟 文天祥 金元代の文学・思想 元曲 呉澄 散曲 全真教 明代の文学・思想 宋濂 高啓 白話小説 三国志演義 水滸伝 西遊記 金瓶梅 封神演義 文徴明 帰有光 王世貞 胡応麟 袁宏道 菜根譚 五雑組 三言二拍 馮夢龍 明曲 王守仁 陽明学 林兆恩 李贄 東林党 宝巻 八仙 漢文笑話 清代の文学・思想 顧炎武 王夫之 黄宗羲 銭謙益 金聖嘆 李漁 王士禛 聊斎志異 沈徳潜 紅楼夢 儒林外史 袁枚 紀昀 清朝考証学 朱彝尊 方苞 戴震 趙翼 銭大昕 章学誠 龔自珍 魏源 曽国藩 秋瑾 林紓 康有為 王国維 梁啓超 近代の文学・思想 文学革命 蔡元培 章炳麟 魯迅 周作人 胡適 郭沫若 茅盾 郁達夫 老舎 聞一多 巴金 張愛玲 民間故事

【日本編】
漢文学の受容と変容 中国観の変遷 漢文訓読・訓点 字書 類書 和歌と漢詩 歌学と詩論 書 唐絵 庭 漢籍の出版 上代の漢学・漢文学 聖徳太子 古事記 日本書紀 懐風藻 万葉集 遣隋使・遣唐使 平安時代の漢学・漢文学 六国史 嵯峨天皇 凌雲集 文華秀麗集 経国集 空海 文鏡秘府論 入唐求法巡礼行記 渤海使 小野篁 島田忠臣 菅原道真 日本国見在書目録 新撰万葉集 千載佳句 古今和歌集 句題和歌 漢文日記 仮名日記 平安朝物語文学 枕草子 源氏物語 本朝麗藻 和漢朗詠集 本朝文粋 類聚句題抄 類書 藤原忠通 今昔物語集 白氏文集 李嶠百詠 遊仙窟 蒙求 新撰字鏡 倭名類聚抄 類聚名義抄 願文 詩序 幼学書 往来物 大学寮 陰陽道 雅楽 鎌倉時代室町時代の漢学・漢文学 五山文学 栄西 道元 円爾 夢窓疎石 虎関師練 義堂周信 絶海中津 一休宗純 新古今和歌集 平家物語 太平記 徒然草 説話文学 孝子伝 謡曲 抄物 一条兼良 清原宣賢 詩歌合 和漢聯句 古文真宝 三体詩 聯珠詩格 金沢文庫 足利学校 墨蹟 水墨画 江戸時代の漢学・漢文学 雅俗 朱子学 藤原惺窩 林羅山 林家 木門 室鳩巣 新井白石 雨森芳洲 陽明学 中江藤樹 熊沢蕃山 古義学 伊藤仁斎 伊藤東涯 古文辞学 荻生徂徠 服部南郭 皆川淇園 懐徳堂 考証学 水戸学 昌平黌 寛政異学の禁 隠元 儒家神道 琉球の儒学 朝鮮通信使 唐話学 藩校 寺子屋 江戸漢詩 石川丈山 元政 唐詩選 大田南畝 都賀庭鐘 文人 詩社 詩話 市河寛斎 柏木如亭 広瀬淡窓 菅茶山 頼山陽 梁川星巌 菊池五山 大沼枕山 漢文戯作 仮名草子 狂詩 談義本 洒落本 読本 上田秋成 曲亭馬琴 本居宣長 俳諧 松尾芭蕉 与謝蕪村 老荘思想 白話小説 明治時代の漢学・漢文学 漢文教育 新聞・雑誌と漢文学 漢文小説・繁昌記 三島中洲 中江兆民 成島柳北 依田学海 中野逍遥 菊池三渓 森槐南 森春涛 野口寧斎 正岡子規 夏目漱石 森鴎外 幸田露伴 芥川龍之介 近代作家と漢文学

2024 年度修士論文中間発表会のお知らせ

人文科学研究科日本文学専攻「修士論文中間発表会」を、下記のとおり対面で実施します。

日時:2024 年 7 月 24 日(水) 13 時 00 分~

場所: 大学院棟 202 教室

修士課程2年生が、研究の中間報告を行う場です。その他の日本文学専攻の院生・研究生・研修生も、万障繰り合わせて参加し、質疑応答に加わって下さい。特に、修士課程1年生は参加が原則となります。

 

第7回 全国大学生俳句選手権大会が開催されます【2024年9月21日(土)】

鈴木しづ子顕彰プロジェクト実行委員会主催による、第7回 全国大学生俳句選手権大会が開催されます。

公募の中から、最終選考の6チームが、俳句と俳句を題材にした演劇や書道パフォーマンスで競い合う大会です。

作品提出・応募締切は2024年7月19日(金)までとなります。

詳しくは以下のリンクをご覧ください。

第7回全国大学生俳句選手権大会_作品募集案内

 

山﨑修平さんの作品が『現代詩手帖』6月号に掲載されました

山﨑修平さん(江戸東京研究センター客員研究員)の作品が、『現代詩手帖』最新号に掲載されました。

作品特集 声のありか への発表です。

詳しくは、以下のリンクをご覧ください。

現代詩手帖』(思潮社

詩人、作家、文芸評論家として多才に活躍されている山﨑修平さんの作品を、この機会にぜひお手にとってご覧ください。