日文卒業生の森野マッシュ脚本による映画『この夏の星を見る』

6月26日に、日本文学科卒業生である森野マッシュさんが脚本を手がけた映画『この夏の星を見る』の特別試写会が法政大学にて行われました。試写会には、森野さんの他に山本環監督、主要キャストの黒川想矢さん、星乃あんなさんも参加して、トークセッションが行われました。なお、本映画は直木賞受賞作家・辻村深月の同名小説が原作で、本日より公開されています。

 

小林ふみ子先生のインタビューが『讀賣新聞』に掲載されました

大河ドラマ「べらぼう」の放映にて脚光を浴びている、江戸中期の狂歌ブームや大田南畝について解説した小林ふみ子先生(日本文学科教授)のインタビュー記事が、6月12日付の『讀賣新聞』に掲載されました。

『讀賣新聞』オンラインにて、

トップ>webコラム>編集委員の目

で公開されています。

江戸中期に狂歌が流行した背景や、その中心人物であった大田南畝について、またドラマを楽しむ上でも大変興味深いインタビューとなっています。

詳しくは、以下のリンクをご覧ください。

https://www.yomiuri.co.jp/column/henshu/20250610-OYT8T50001/ 

山﨑修平先生の論文が『詩と思想』6月号に掲載されました

山﨑修平先生(法政大学兼任講師)の論文が、詩誌『詩と思想』最新号に掲載されました。詩人論 井戸川射子試論 を寄稿されています。

詳しくは、以下のリンクをご覧ください。

詩と思想6月号』(土曜美術社出版販売

以下、書誌情報と目次は、出版社サイトからの転載でございます。

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【書誌情報】

出版:土曜美術社出版販売

発行日:2025年6月1日

定価:1,430円(税込)

【目次】

特集 新人賞、今年の顔 目次は、こちら

巻頭エッセイ 冨岡悦子
H氏賞 現代詩人賞 日本詩人クラブ賞
日本詩人クラブ新人賞 日本詩人クラブ詩界賞
富田砕花賞 小熊秀雄賞 中原中也賞 丸山薫賞
小野十三郎賞 壺井繁治賞 農民文学賞
日本詩歌句随筆評論大賞
巻頭言 尾世川正明
連載詩論 郷原 宏
詩人論 山﨑修平
連載遺稿集 清水 茂
この土地に生きて 武子和幸
艀船を泊めて 桑原真夫
私の好きな詩と詩人 夏野 雨
わが詩の源流 和田 攻 松田悦子 久保俊彦
詩人の眼 深町秋乃
詩誌評 清水善樹
詩集評 北原千代
投稿選評 小島きみ子 加藤思何理

 

2025年度修士論文中間発表会のお知らせ

人文科学研究科日本文学専攻「修士論文中間発表会」を、下記のとおり対面で実施します。

日時:2025 年 7 月 23 日(水) 13 時 10 分~

場所: 大学院棟 202・203(後日詳細をお知らせします)

 

修士課程2年生が、研究の中間報告を行う場です。その他の日本文学専攻の院生・研究生・研修生も、万障繰り合わせて参加し、質疑応答に加わって下さい。特に、修士課程1年生は参加が原則となります。

 

『縄文文芸』創刊準備号が刊行されました

縄文文芸』創刊準備号が、2025年5月11日に行われた文学フリマ東京40にて、書肆銀河から刊行されました。

風の時代の文芸誌『縄文文芸』は、田中和生先生(日本文学科教授)が創刊した、詩歌を中心にして新たな文学観を更新することを目指す、今注目の文芸誌です。田中和生先生をはじめ、巻頭エッセイには上野火山先生(日本文学科兼任講師)が寄稿されています。創刊号は、11月11日刊行予定です。

今後も目が離せない話題の文芸誌を、この機会にぜひお手にとってご覧ください。

以下書誌情報と目次は、出版社サイトからの転載でございます。

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【書誌情報】

出版社:書肆銀河

A5判・108頁

定価:1111円(本体1010円)

【目次】

〈巻頭詩〉
 片田悟司(5次元BOY。) レペゼン宇宙
〈巻頭エッセイ〉
 上野火山 共感の次元——旅の途中で——
〈創刊準備号に寄せて〉
 田中和生 「縄文文芸」はどこから来てどこへ行くのか
〈創作〉
 藜夏生 波動歌集(短歌)
 荒井周治 地球ゲームデクラス川柳(川柳)
 田中和生 世界線移動(小説)
〈縄文レビュー〉
 [小説]リチャード・パワーズ『惑う星』 (jimi)
 [映画]「サウンド・オブ・フリーダム」(上野火山)
 [漫画]市川春子『宝石の国』(乙坂貴弘)
 [テレビドラマ]「全領域異常解決室」(田中和生)
〈第0期作品集〉
 波動短歌——2022年3〜7月
 宇宙俳句——2022年3、5、7月
 新地球川柳——2022年4、6月

「縄文文芸」創刊準備号は、以下からお買い求めいただけます。
〈booth〉
https://shoshiginga.booth.pm
〈BASE〉

https://shoshiginga.base.shop/items/107441707

 

 

『古典を学んでよかった!と思える探究型授業のつくりかた 「文学」「国語」のためのアクティブラーニング』が刊行されました

2025年4月14日に、日本文学アクティブラーニング研究会(編集)『古典を学んでよかった!と思える探究型授業のつくりかた 「文学」「国語」 のためのアクティブラーニング』が、文学通信より刊行されました。日本文学アクティブラーニング研究会にて5年の歳月を経て共同研究され、メンバーの小林ふみ子先生(日本文学科教授)が執筆されています。日本文学科の学生には身近な古典が取り上げられており、大変親しみやすい内容となりますので、ぜひご覧ください。

以下、書誌情報と目次は、出版社サイトからの転載でございます。

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【書誌情報】

出版社:文学通信
ISBN:978-4-86766-083-6 C0095
A5判・並製・296頁(2色カラー)
定価:本体2,400円(税別)

【目次】

はじめに—-「文学」「国語」のためのアクティブラーニング(吉野朋美)
体も使うが頭も使う!/ワークシート付きですぐに探究型授業ができる

本書の特徴と使い方

第1章 歌物語を作って即興演劇で発表してみよう!—-『伊勢物語』の成り立ちを追体験する(中野貴文)
[時代:中古文学]

第1回 歌物語を学び、オリジナルな脚本を作ろう
第2回 歌物語の脚本を完成させ、即興劇にしよう

第2章 百人一首でディベート&和歌占いをしてみよう!—-正解は一つじゃない(平野多恵)
[時代:古代・中世・近世文学]

第1回 和歌解釈の多様性を知ろう 
第2回 百人一首でディベートに挑戦しよう
第3回 和歌占いをやってみよう

第3章  『徒然草』のパロディを作ってみよう!—-古典の論理で現代を捉え直す(佐藤至子)
[時代:中世・近世文学]

第1回 パロディの技法を知ろう
第2回 「当世徒然草」を創作しよう

第4章 古くからある発想法〈見立て〉で創作してみよう!—-江戸時代の「見立絵本」の可能性(小林ふみ子)
[時代:近世文学]

第1回 見立て・見立絵本の基本を理解しよう
第2回 見立絵本がいかに作られているか、理解を深めよう
第3回 現代の見立絵本を創作しよう

第5章 枕詞を作ってみよう!—-万葉歌人の発想を追体験する(中嶋真也)
[時代:古代文学]

第1回 『万葉集』の枕詞を知ろう
第2回 『万葉集』の讃美の表現を知ろう
第3回 万葉歌人を目指そう

第6章 歴史の空白を埋める物語を創作してみよう!
—-歴史はどう創られる? 草薙の剣をめぐる言説から探る(兼岡理恵)
[時代:古代〜中世文学]

第1回 剣のものがたりを知ろう—-古代編
第2回 剣のものがたりを知ろう—-中世編
第3回 剣の謎にイドもう—-ものがたりを作る

第7章 すれ違いの寸劇を創作してみよう!—-ディスコミュニケーションと文学の歴史(中嶋真也・佐藤至子・平野多恵)
[時代:全時代]

第1回 文学作品に見られる「すれ違い」を学ぼう
第2回 「すれ違い」を創作しよう

第8章 「推し」妖怪のポスターを作ってみよう!
—-オンラインデータベースの活用と情報の見極め方(吉野朋美)
[時代:全時代]

第1回 妖怪を知ろう—-ネット情報を上手に使うには
第2回 「推し」妖怪のポスター編集に使えるデータベースとその使い方を学ぼう
第3回 「推し」妖怪のポスターを完成させよう

[COLUMN]「ちはやぶる」の二次創作――和歌から落語へ(平野多恵)
[COLUMN]文学の力(中野貴文)  96
[COLUMN]古典文学の普及――出版の力(小林ふみ子)
[COLUMN]どれが「本物の?」ヤマトタケル?(兼岡理恵)
[COLUMN]学生をグループに分けるには(小林ふみ子)
[COLUMN]万葉仮名(中嶋真也)

参加者の緊張をほぐすには──アイスブレイク集(中野貴文)
アクティブラーニングのためのQ&A(平野多恵)

おわりに(吉野朋美)
研究会の活動記録
執筆者一覧

 

小林ふみ子先生のインタビュー記事が『美術展ナビ』に掲載されました

小林ふみ子先生(日本文学科教授)が2024年9月にKADOKAWAより刊行された著書『大田南畝 江戸に狂歌の花咲かす』についてのインタビュー記事が、5月24日付の『美術展ナビ』で掲載されました。

大河ドラマ『べらぼう』で、現在注目を集める大田南畝を詳しく知り、ドラマをさらに楽しめる興味深い情報が掲載されています。

詳しくは、以下のリンクをご覧ください。

【BOOKS】小林ふみ子教授に聞く 著書『大田南畝 江戸に狂歌の花咲かす』(KADOKAWA)の読みどころ 大河ドラマ「べらぼう」のキーマン・南畝は「読書家で勉強家。人が好きでノリもいい」 – 美術展ナビ

『現代文藝研究』第四号が刊行されました。

藤村耕治先生(日本文学科教授)が編集長をつとめる文芸同人誌『現代文藝研究』第四号が刊行されました。

今号の特集は「『近代文学』創刊同人Ⅰ」として、本多秋五・埴谷雄高・小田切秀雄・山室静を論の対象として取りあげています。

戦後の混沌とした状況のなかで〈文学〉を通じて世界を捉え直し、そこから汲みとったものを世に問いつづけてきた『近代文学』の創刊同人たちの文章は、今なお混迷の度を深める時代を生きる私たちにとっても示唆に富むものであります。
そうした文章にたいして、各々の執筆者がどのようなアプローチをもって読み・考え・書いたか。
ぜひ、お手にとってご覧ください。

なお、次号は今号特集の続編「『近代文学』創刊同人Ⅱ」として、荒正人・平野謙・佐々木基一を取りあげる予定です。

本誌についてのお問い合わせは『現代文藝研究』事務局(法政大学80年館8階藤村研究室)までお願いいたします。

以下、書誌情報でございます。

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*書誌情報*

発行:現代文藝研究会

発行日:2025年4月30日

定価:1,000円

頁数:192ページ

ISSN:1347-9865

*目次*

雑誌『近代文学』概説(藤村耕治)

〈論文〉

《一閃の光》のなかで:自由と必然と歴史の向こう側を凝視した本多秋五(立石伯)

埴谷雄高『死霊』論:存在と虚体を巡るプロとコントラ、もう一つの別の世界へ(服部一希)

オーディンの鴉は黎明に羽搏く:山室静小説論(細沼祐介)

小田切秀雄の戦後平和思想:阿部知二との分岐点をめぐって(金子樹絵)

〈資料〉

近代文学創刊同人(埴谷雄高・小田切秀雄・本多秋五・山室静)参考文献目録(Ⅰ)

編集後記

【司 修(つかさ おさむ)展 が東京と鎌倉で開催されます!】

絵本や絵画、版画の制作をはじめ、本の装幀、小説、批評、映像など幅広く活躍する司 修(つかさ おさむ)(法政大学名誉教授)のふたつの展覧会が、同時期に東京と鎌倉で開催されます。

法政大学国文学会刊行の『法政文芸』においては、2005年創刊号から20号特別記念号まで、表紙・画・ロゴ作成を担当しています。

またとない機会となりますので、司 修の世界をぜひご覧ください。

【ヒロシマ🍅トマト 司 修 展】

2025年5月16日(金)~7月21日(月)

 

【エルコラーノ発掘資料によるCOLLAGE 2025・劇場的空間・司 修 展】

2025年5月22日(木)~6月1日(日)

鎌倉ドゥローイング・ギャラリー

 

宮本圭造先生の論文が『國語と國文學』3月号に掲載されました

野上記念法政大学能楽研究所所長の宮本圭造先生(能楽研究所教授)の論文が、学術専門誌『國語と國文學3月特集号』に掲載されました。
特集 南北朝・室町時代の文学と芸能 の中で、
『八帖本花伝書』の成立圏
を執筆されています。
『八帖本花伝書』は、室町時代末期に編纂された全八巻の能楽伝書で、その影響は、能のみならず、狂言・浄瑠璃や歌舞伎の芸能論に及び、資料としての高い評価を得ています。

詳しくは、以下のリンクをご覧ください。

國語と國文學』(筑摩書房

以下、学術専門誌情報と目次は出版社サイトからの転載でございます。

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*学術専門誌情報*

発行:筑摩書房

定価:3,080円(10%税込)
JAN:491-0-038-19035-1
Cコード:整理番号12 16
発売日:2025/02/12
判型:A5判
ページ数:160
解説

 

*目次*

『保元物語』と『平家物語』の交差――原田敦史
『あきぎり』貴公子たちの恋物語の再検討――撫子姫君の役割と「形代」の変容――伊達 舞
『徒然草』における説話的章段の研究――池上保之
荒廃と理想――『徒然草』一面――木下華子
『新葉集』の新待賢門院――もう一つの廉子像――君嶋亜紀
『三国伝記』の弥勒説話と持戒――修験・律・禅を結ぶ――小林直樹
東班衆禅僧と文事――川本慎自
宗祇『万葉抄』考――長谷川千尋
連歌と『百人一首』古注――『宗祇抄』を軸に――松本麻子
『八帖本花伝書』の成立圏――宮本圭造
ことばの風景4・悪はどこから来るのか――芥川龍之介「羅生門」――河野龍也
新刊書情報