奥野紗世子さんの新作が『文學界』12月号に掲載されました

奥野紗世子さん(大学院日本文学専攻修了生)の創作「この人の知らない戦争」が、『文學界』2025年12月号に掲載されています。この小説の中で詠まれている短歌をお見逃しなく!また、『文學界』2025年11月号では、「特集 作家はAIと何を話すのか」の中で、エッセイ「AIギャルがやってくる!」を寄稿されています。

2年ぶりとなる待望の小説とエッセイを、ぜひお手に取ってご覧ください。

広報誌『HOSEI』2025年10-11月号に日文生・卒業生の記事が掲載されました

広報誌『HOSEI』2025年10-11月号に、日本文学科学生・卒業生の記事が掲載されました。

[学生活動紹介]BE Active~法大生の挑戦~では、法政大学落語研究会所属の早瀬太亮さん(日本文学科4年生)が法政大学にて落語と出会い、第21回全日本学生落語選手権「策伝大賞」に見事優勝し、活躍されている記事が紹介されています。

読書の秋!ライブラリーサポーターによる、読書のススメ!「●●なとき」に読む!推し本紹介!!では、 櫻井馨子さん(日本文学科4年)、横山若菜さん(日本文学科3年)、高嶋香那さん(日本文学科3年)、青木凪さん(日本文学科3年)がおすすめポイントと共に推し本を紹介しています。

HOSEI TOPICSでは、脚本家で本学卒業生の森野マッシュ氏(日本文学科卒業)が手がけた映画『この夏の星を見る』特別試写会が6月に市ヶ谷キャンパスにおいて開催された記事が紹介されています。(日文オリジナルサイト「学生・卒業生の活躍:2025年7月4日」にも記事が掲載されていますので、併せてご覧ください!)

日文生・卒業生の活躍を、以下デジタルURLにて、ぜひご覧ください。
https://my.ebook5.net/hosei/magazine25_10-11/

 

卒業生らの取材班が「調査報道大賞」奨励賞を受賞

今月月7日、2025年「調査報道大賞」の授賞式が開かれ、日本文学科卒業生の山田俊介さんらの取材班による岐阜新聞の連載記事『ホームレスは、どこへ行った―岐阜の現場から―』が奨励賞を受賞しました。選考委員は、江川紹子さん(ジャーナリスト)、有働由美子さん(フリーアナウンサー)、塩田武士さん(作家)ほか2名です。受賞記事の詳細については、以下のサイトをご覧ください。

受賞を報じる岐阜新聞(記事へのリンク)

SlowNewsによる記事

 

『季刊文科101号(令和7年秋季号)』が刊行中されました

 『季刊文科101号 (令和7年秋季号)』:令和7年(2025)秋季号 が、鳥影社より刊行されました。

同文芸誌は、[純文学宣言]を掲げた、純文学の復権を目指す、文学界注目の文芸誌で、勝又浩先生(法政大学名誉教授)および中沢けい先生(日本文学科教授)が編集委員をつとめています。

101号では、特集「川崎長太郎 没後40年」を取り上げ、冒頭の鼎談にて、勝又浩先生・宮田毬栄氏・本学卒業生の齋藤秀昭氏(川崎長太郎研究者)による「世界につながる長太郎文学の一本路」が掲載されています。また、「名作再見」では、齋藤秀昭氏の草稿提供・解題により、川崎長太郎草稿「道頓堀狂想曲」特別公開が掲載されております。この機会をお見逃しのないように、ぜひご覧ください。

以下、書誌情報と出版社サイトからの内容の転載、目次でございます。

  ※

【書誌情報】

発行:鳥影社 

発行日:2025年10月30日

定価:1,650円(税込)

頁数:276ページ

ISBN: 978-4-86782-186-2

【目次】

特集 川崎長太郎 没後40年
鼎談 宮田毬栄×齋藤秀昭×勝又浩 世界につながる長太郎文学の一本路
フェルナンド・コルドベス著 荻原陽子訳 遥か遠くの光 ─川崎文学との出会いとスペイン語訳
山本精一 川崎長太郎覚書
佐藤洋二郎 色街は必要だった?
富岡幸一郎 私小説の醍醐味
上林 暁 赤犬の徒(再録)
名作再見
川崎長太郎 山桜
川崎長太郎草稿「道頓堀狂想曲」特別公開(草稿提供・解題 齋藤秀昭)

生誕120年記念
倉田 剛 卓袱台のフェミニズム成瀬巳喜男論 〜その一九五〇年代〜

文科
有田和臣 川端康成「伊豆の踊子」と〈空白のお昼時間〉─明示されない深層の物語を読む
中村勝美 ゴジラと日本人
蓮坊公爾 文學の飢餓よ去らば
香山マリエ 『天井桟敷の父へ』後日譚─ムッシュ・シイナへの手紙、パヴロバさんの衣裳

創作
大道珠貴 くすぐり〈8〉
佐藤洋二郎 昭和恋愛短編集③ ガチャガチャの森
三咲光郎 老猫介護
寺本親平 愛染さま
宮月 中 すこやかなる

同人雑誌季評
谷村順一 小説でしかあらわせないもの
越田秀男 黒沢〝組〟の反核映画

連載
許 光俊 言葉の中で音楽が鳴る〈2〉谷崎潤一郎
大鐘稔彦 私を魅了した銀幕のスターたち(洋画篇)〈3〉ジェニファー・ジョーンズ/ヴィヴィアン・リー
鈴木ふさ子 海の詩学─三島由紀夫〈18〉「文藝文化」の季節 ―評論「王朝心理文学小史」・「古典その他」・「古今の季節」・「堤中納言物語具合」、短編「環」、詩「夜の蟬」
荻野 央 学界への窓 28 武田泰淳の『蝮のすえ』
伊藤氏貴 文藝季評 51 優しい小説

同人雑誌および本誌会員から
中出禮子 足のお葬式
織戸正義 『季刊文科』への期待
西内真次郎 「オダサク」を訪ねて


勝又浩・松本徹

 

『日本語ライブラリー 日本漢文を読む [近世編]』が刊行されました

沖森卓也・合山林太郎(編著)『日本語ライブラリー 日本漢文を読む [近世編]』が、10月1日に朝倉書店より刊行されました。

同書では、江戸時代およびそれに連続する明治時代前期の漢詩や漢文など、時代によって変化してきた日本漢文について、近世の特徴を概観し、主要な作品を通読できる1冊となっております。狂文・狂詩について、小林ふみ子先生(日本文学科教授)が寄稿されています。

ぜひ、お手にとってご覧ください。

以下、書誌情報と目次は出版社サイトからの転載でございます。

○*********○

【書誌情報】

発行:朝倉書店

発行日:2025年10月1日

定価;3,740円(本体3,400円+税)

頁数: A5版/176頁

ISBN: 978-4-254-51691-3 C3381

【目次】


第1部 学びと漢文
 第1章 経学Ⅰ 論語訓点[齋藤文俊]
  博士家による訓読と新注の伝来
  『桂庵和尚家法倭点』
  様々な訓読法の出現
  「素読」と訓読法
  例文
   巻七・憲問
   巻七・憲問
   巻七・子路
   巻七・憲問
   巻六・顔淵
   巻四・泰伯
 第2章 経学Ⅱ 荻生徂徠[齋藤文俊]
  近世における朱子学
  荻生徂徠と古文辞学派
  訓読の否定
  例文
   学而第一
   里仁第四
   顔淵第十二
 第3章 詩文Ⅰ 注・評と本文㉔『唐詩選』関係書を例に[合山林太郎]
  漢文文献と注・評
  『唐詩選』とは
  江戸時代における『唐詩選』流行
  様々な『唐詩選』注解書
  評注の内容
  例文
   『唐詩句解』
   『唐詩集註』
   『箋註唐詩選』
   『唐詩選夷考』
   『唐詩通解』
   『唐詩選事証』
   『唐詩選国字解』
 第4章 詩文Ⅱ江戸漢詩[合山林太郎]
  漢詩の隆盛とその背景
  江戸漢詩の変遷
  例文
   石川丈山「富士山」(『新編覆醬集』巻一)
   荻生徂徠「還館作」(『徂徠集』巻五)
   服部南郭「夜下墨水」(『南郭先生文集初編』巻五)
   菅茶山「題文晁画富士薄暮図」(『黄葉夕陽村舍詩後編』巻六)
   柏木如亭「吉原詞」(二十首)其八(『詩本草』)
   頼山陽「題不識菴撃機山図」(『山陽詩鈔』巻一)
   江馬細香「三月念三、遊嵐山有憶」(『湘夢遺稿』巻下)
   広瀬淡窓「桂林荘雑咏、示諸生、四首」其二(『遠詩楼詩鈔』巻上)
   広瀬旭荘「上巳遊桜祠」(『梅鵰詩鈔三編』巻二)
   吉田松陰「示山田生」(『松陰詩集』巻下)
第2部知識と漢文
 第5章 学術Ⅰ 名物学[沖森卓也]
  名物
  絵入り事典
  実証的研究の進展
  例文
   腕(『和漢三才図会』巻第十二支体部)
   川太郎(『和漢三才図会』巻第四十寓類・怪類)
   鶯(『和漢三才図会』巻第四十三林禽類)
   大石内蔵助(『和漢三才図会』第六十七武蔵国)
   有馬温泉(『和漢三才図会』巻第七十四摂津国)
 第6章 学術Ⅱ『解体新書』[木村一]
  蘭学と蘭学資料
  禁書令
  外国語の訳出
  新漢語の展開
  『解体新書』
  格致篇第三(『解体新書』巻之一)
  腸胃篇第二十(『解体新書』巻之三)
 第7章 歴史Ⅰ『本朝通紀』[杉下元明]
  『本朝通紀』と編年体
  『本朝通紀』の構成
  独自性について
  振り仮名その他
  例文
   保元の乱(『本朝通紀後編』巻一保元元年)
   文永の役(『本朝通紀後編』巻八文永十一年)
   弘安の役(『本朝通紀後編』巻八弘安四年)
 第8章 歴史Ⅱ『日本外史』[杉下元明]
  紀伝体と『日本外史』
  日本文化にあたえた影響
  文体と表現
  例文
   鹿ケ谷の陰謀(『日本外史』巻一源氏前記平氏)
   文永・弘安の役(『日本外史』巻四源氏後記北条氏)
   本能寺の変(『日本外史』巻十四徳川氏前記織田氏下)
   大坂の陣(『日本外史』巻十七豊臣氏下)
第3部生活と漢文
 第9章 紀行Ⅰ 月瀬の梅林[湯本優希]
  装置としての『月瀬記勝』
  文学的空間としての紀行文
  眼前描写と漢詩文
  土地を描く営み
  例文
   梅渓遊記 斎藤拙堂(『月瀬記勝』乾巻)
   月瀬の梅花の勝は之を耳にすること久し。今茲、諸友を糾めて往きて観、六絶句を得たり。 頼山陽(『山陽遺稿』巻六)
 第10章 紀行Ⅱ 杉田と耶馬渓[湯本優希]
  近世の紀行文
  紀行漢詩文の典故
  紀行漢詩文の影響
  例文
   杉田村観梅記 佐藤一斎
   耶馬渓図巻記 頼山陽
 第11章 伝記Ⅰ 伝[堀口育男]
  漢文の伝記
  特定の分野の伝記集
  単独の「伝」
  「非常の人」「非常の事」
  撰述者の批評
  例文
   池無名伝 安積艮斎(『艮斎文略』巻中)
   高山彦九郎伝 斎藤拙堂(『拙堂文集』巻六)
   狸翁伝 林鶴梁(『鶴梁文鈔続編』巻一)
 第12章 伝記Ⅱ顕彰碑・墓碑[堀口育男]
  金石に刻む伝記
  碑
  墓碑類
  伝記としての墓碑類の特徴
  文集に載せられた本文との異同
  例文
   故因幡守仙石公廟碑文 亀田綾瀬(『綾瀬先生遺文』巻之上)
   小出孺人浅羽氏墓誌銘 佐藤一斎(『愛日楼文詩』二)
   小笠原太仲墓碣銘 斎藤竹堂(『竹堂文鈔』巻之下)
   女瑟墓誌銘 林鶴梁(『鶴梁文鈔』巻六)
第4部 和と漢の間
 第13章 狂文[小林ふみ子]
  狂文とは
  淵源
  盛行
  例文
   金竜道人敬雄『志道軒伝』
   送桃太郎序(『寝惚先生文集』巻二)
   与長松絶交書(『寝惚先生文集』巻二)
   大田南畝『売飴土平伝』
   愛虱説(『娯息斎詩文集』)
   梅枝姦黠 常磐富落(『吹寄蒙求』)
   『大東閨語補』
  [参考]狂詩・狂文集を見てみよう(『飴売土平伝』)
 第14章 狂詩[小林ふみ子]
  狂詩とは
  東西狂詩の雄
  平仄の問題
  幕末まで
  例文
   貧鈍行(『寝惚先生文集』巻一)
   向島吟(『通詩選』)
   観花火得先韻(『壇那山人芸舎集』巻二)
   婢女行(『太平楽府』巻一)
   至講釈席(『太平楽府』巻二)
   中洲納涼(『本丁文酔』巻四)
   十五夜月(『本丁文酔』巻六)
   江戸者嘲京(『太平新曲』巻二)
   京者嘲江戸(『太平新曲』巻二)
   神拝曲(『半可山人詩抄』巻上)
  [参考]狂詩・狂文集を見てみよう(『太平楽府』)
 第15章 繁昌記[合山林太郎]
  都市の発展と漢文
  表現における特徴
  諷刺の精神
  例文
   両国煙火(両国橋の花火)(『江戸繁昌記初篇』)
   街輿附猪牙船(都市の繁華の裏側)(『江戸繁昌記二篇』)
   裏店(『江戸繁昌記三篇』)
   柳橋の名の由来(『柳橋新誌初編』)
   書生の英語自慢(『柳橋新誌二編』)
   蕃舶入津(洋船の入港)(『横浜繁昌記』)
参考文献
 第1部
 第2部
 第3部
 第4部

 

山﨑修平先生の作品が『讀賣新聞』夕刊に掲載されました

山﨑修平先生(法政大学兼任講師)の詩が、『讀賣新聞』9月26日(金)夕刊に掲載されました。

詩「漁港は美しい夏は消失によって」を寄稿されています。この機会に、ぜひご覧ください。

また、80年館8階の日本文学科共同研究室前の掲示板に、こちらの記事を掲示しております。どうぞお越しください!

 

2025年度国文学会大会が開催されました

2025年度国文学会大会は、9月27日(土)13:30より、富士見ゲート5階 G503にて、対面とZoomを併用したハイフレックス形式にて開催されました。

勝又浩会長による開会の挨拶では、現在大ヒット上映中の映画「国宝」の原作者であり、法政大学経営学部卒業生の吉田修一氏が、芥川賞を受賞した際に記念として撮影されたツーショット写真を持参され、「法政大学にゆかりのある作家が活躍していることはうれしいことです」。と述べられました。

研究発表は、2024年度法政大学大学院修了生(中丸ゼミ)であり、現在総合研究大学院大学日本文学研究コース博士後期課程1年の宮本しえりさんにより、「幸田露伴「対髑髏」論」という題目で行われました。発表では、多くの資料を用いて、幸田露伴の代表作の一つである「対髑髏」への新しい意欲的な考察がなされました。

講演は、2025年度から日本文学科へ着任された森陽香先生により、「古代と古代性と」という題目で行われました。『古事記』上巻冒頭部分の神の名から始まり、具体的な資料と〈言葉〉から、〈古代〉の人々の〈古代性〉について、明快にお話しいただきました。

続いての講演は、2025年度末をもって定年退職なさる中丸宣明先生により、「自然主義の形成と十九世紀文学」という題目で行われました。〈自然主義文学〉と〈十九世紀文学〉の繋がりについて、作家や作品に焦点を当てたいつもの中丸節で大いに盛り上がり、会場は和やかな雰囲気に包まれました。なお、当日の発表・講演の詳細な内容については『そとぼり通信』第70号および『日本文學誌要』113号に掲載予定です。

総会では、2024年度の会務・会計報告と本年度の会務案・予算案、役員案が審議・承認され、その後閉会となりました。

大会終了後には、富士見ゲート3階カフェテリアつどひにて、懇親会が催されました。会員、教員や卒業生も含めた学生たちに多数ご参加いただき、賑やかに始まりました。勝又浩会長、堀江拓充先生をはじめ、中丸宣明先生、森陽香先生、宮本しえりさんからお話いただきました。その後は、その場にいらした坂本勝先生のゼミ生から、退職後の充実された興味深い暮らしについて、また歴代の中丸ゼミ生からは、思いがけない愉快な中丸先生エピソードが次々と飛び出し、盛会のうちに終了しました。

 

『法政文芸』 第21号が刊行されました

『法政文芸』第21号「特集・文学とSNSのコネクト」が刊行されました。

目次は下記の通りです。

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巻頭詩 小屋 石田諒

巻頭エッセイ 私と文学と妖怪 朝里樹

【創作】

《詩》

春日連禱 村瀬真秀子

《小説》

この世の掟 磯田珠里

帰り着く夢を求めて 尾崎圭

シキサイシ 櫻井風歌

オマツリの夢 平田歩輝

【特集】文学とSNSのコネクト

《インタビュー》

現実と非現実の狭間で 朝宮運河

《エッセイ》

永遠の読者に出会うために 木爾チレン

SNSと文学のコネクト 志駕晃

「指先での発話」と文学は本質的に関係がない 仲俣暁生

時代は、私たちを作家たらしめる 蜂賀三月

《学生レビュー》

執筆者紹介・編集後記

表紙・絵+ロゴ作成 司修

表紙画像 中島晴矢

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なお、『法政文芸』第22号は、2026年度内の刊行を予定しております。

『法政文芸』編集委員会 公式アカウントも是非ご覧ください。

『日本文學誌要』 第112号が刊行されました

『日本文學誌要』 (法政大学国文学会) 第112号が刊行されました。

目次は下記の通りです。

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《論文》

沖縄戦後の〈日常〉と〈真実〉をめぐる衝突の構図――大城立裕「神島」論―― 柳井貴士

《卒業論文》

橘から紐解く『源氏物語』 前田悠人

『平家物語』「殿上闇討」から見るハヤシの軌跡 清水文音

《学校教育の現場から》

IB教育を受けた生徒の特長と現代の教育の課題についての私見 有賀伊織

 《論文題目》

大学院人文科学研究科日本文学専攻 博士論文・修士論文 題目一覧 二○二四年度

文学部日本文学科 卒業論文題目一覧 二○二四年度

通信教育部文学部日本文学科 卒業論文題目一覧 二○二四年度

 《法政大学国文学会会則》

《法政大学国文学会教員のつどい申し合わせ》

《『日本文學誌要』投稿要領》

《編集後記》

*――――――――――*

『日本文學誌要』第113号は、2026年3月の刊行を予定しております。

 

『季刊文科100号(令和7年夏季号)』が好評刊行中です

『季刊文科100号(令和7年夏季号 )』が鳥影社より好評刊行中です。

『季刊文科』は[純文学宣言]を掲げた、純文学の復権を目指す文芸誌で、勝又浩先生(法政大学名誉教授)および中沢けい先生(日本文学科教授)が編集委員をつとめています。1996年に創刊され、本号で100号刊行を迎えました。

本号は「季刊文科100号記念」特集号として、勝又浩先生と松本徹氏の対談「創刊の初志、そして現在の役割り」および特集エッセイとして司修先生(法政大学名誉教授)の「『井伏家のうどん』について」、中沢けい先生の「時を区切る」が掲載されています。その他にも、文科(エッセイ)・創作・連載・同人雑誌季評など幅広く、大変充実した内容となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、近号においても、98号には中丸宣明先生(日本文学科教授)のエッセイ「高橋友太郎という作家をご存知ですか」、児島成さん(日本文学専攻博士課程)の「芸術とAIに関する因果性概念の検討」が、99号には中沢けい先生と伊藤氏貴氏の特集対談「音楽×文学」および立石伯氏(堀江拓充先生:法政大学名誉教授)のエッセイ「追想――宮内豊・齋藤慎爾」が掲載されており、また、両号にはともに勝又浩先生が「道元――「正法眼蔵」の宇宙と人間」を連載しています。

各号とも、ぜひお手にとってご覧ください。

以下、100号書誌情報と出版社サイトからの内容の転載、目次でございます。

    ※

【書誌情報】

発行:鳥影社 

発行日:2025年6月30日

定価:1,650円(税込)

頁数:242ページ

ISBN: 978-4-86782-173-2

【目次】

  • 季刊文科100号記念
    対談 松本徹×勝又浩 創刊の初志、そして現在の役割り
    小池昌代 雲雀の声
    関根 謙 『季刊文科』と『三田文學』
    藤沢 周 M氏の予言
    吉村萬壱 本当は怖い「季刊文科」
    五十嵐 勉 「季刊文科」一〇〇号に寄せて
    大鐘稔彦 「季刊文科」との邂逅─100号記念号に寄せて
    増田みず子 お祝いと感謝の言葉
    司 修 『井伏家のうどん』について
    村上政彦 孤 塁
    難波田節子 「季刊文科」への感謝
    伊藤氏貴 雑誌の寿命について
    中沢けい 時を区切る
    佐藤洋二郎 「接ぎ木」の編集委員

    追悼・徳岡孝夫
    角地幸男 徳岡さんのこと
    松本 徹 亡きキーンさんに和して現在形で……
    土井荘平 徳岡孝夫との老いたる日々

    新連載
    許 光俊 言葉の中で音楽が鳴る〈1〉カフカ

    集中連載
    松本徹 氾濫する『豊饒の海』─三島由紀夫 最後の五年間⑤ 最終回

    文科
    平尾隆弘 「猫と庄造と二人のをんな」のこと
    香田芳樹 本屋の才覚
    湯川 豊 紙の手ざわりサラサラと
    清水久夫 洋画家・須田寿の回顧展から学んだこと
    田中智行 あばら家に光が─『金瓶梅』訳了の記
    富岡幸一郎 伊勢神宮再訪

    創作
    大道珠貴 くすぐり〈7〉
    佐藤洋二郎 昭和恋愛短編集②「愛染明王」の女
    宮内俊至 ハンスと二人のエルンスト
    池上洋平 菅田将暉はテレビの中

    同人雑誌季評
    越田秀男 風景に込める風景が語る(新担当)
    谷村順一 名前があらわすもの
    連載
    大鐘稔彦 私を魅了した銀幕のスターたち(洋画篇)〈2〉ジェームス・ディーン/グレゴリー・ペック
    鈴木ふさ子 海の詩学─三島由紀夫〈17〉遺されたひとつの憧憬―『赤繪』創刊号掲載作品 「花ざかりの森の序とその一」・詩「馬」・短編「荢菟と瑪耶」から
    馬渡憲三郎 学界への窓 27 偶感断章
    伊藤氏貴 文藝季評 50 芥川賞二作

    同人雑誌および本誌会員から
    田中 寛 『人間にとって』の発刊について
    市原信夫 今、同人誌を発行することの意義
    雄高敬介 一九七八 大阪中之島


    勝又浩・松本徹