新入生歓迎会を開催しました

4月19日(土)に、新入生歓迎会がカフェテリアつどひで行われました。
学生委員会と日本文学科教員が、約120名の新入生を出迎えた会場は、活気に満ちた賑やかな中で始まりました。

学科主任の王安先生の挨拶から始まり、学生委員長へ司会・進行がバトンタッチされました。まずは「大学での国語力」クラスごとに各テーブルに分かれ、会食しながら同級生や先輩の学生委員との交流を深めました。

次に、先生方からの楽しい自己紹介の後に、気になる分野別に各テーブルに分かれ、学生委員・担当教員から紹介や説明を受けました。
途中、時間制で交代もあり、別分野の説明も聞く機会がもうけられました。

終了後には、先生方の研究室訪問ツアーが行われました。
50名ほどの参加があり、学生委員が先頭に立ち、3班に分かれてのツアーとなりました。
初めて見る個性あふれる先生方の研究室に新入生たちは興味津々、各研究室をゆっくりと訪問できる、絶好の機会となりました。

学位授与式が行われました

2024年度学位授与式(卒業式)が、2025年3月24日(月)に日本武道館にて行われました。
終了後、市ヶ谷キャンパスG503にて、日本文学科卒業生への学位記交付式セレモニーが行われました。
まずは、2024年度末にてご退任なさる坂本勝先生より万葉集の句を用いた講義形式で、卒業生へのあたたかい祝辞が送られました。
その後、卒業生を代表して、鈴木彩花さん(尾谷ゼミ)より法政大学での思い出や感謝などを綴った答辞が述べられました。
また、文学部同窓会特別奨励賞として、学科を超えた活動を称えて、鈴木彩花さん(尾谷ゼミ)が表彰されました。
最後に、クラス別に学位記の交付が行われました。

18:00からは、ボアソナードタワー26階のスカイホールにて、日本文学科卒業祝賀会「卒業生を励ます会」が催されました。
日本文学科では、新たな門出を迎えた卒業生を励ますために、法政大学国文学会と日本文学科学生委員会が中心となり、「卒業生を励ます会」が伝統的に催されています。
2024年度末にてご退任なさる佐藤未央子先生より、「卒業生と一緒に法政大学を卒業します」とのご挨拶をいただきました。
先生方や友人達と和やかな中での食事の後は、恒例の学生委員会によるビンゴゲーム大会や教員による企画などで大いに盛り上がり、笑いと歓声の絶えない時間となりました。
最後には、藤村耕治先生が音頭をとって、全員で肩を組んでの校歌の大合唱!!
友や先生方と共に過ごす楽しい思い出となり、会は大盛況のうちに終了しました。
歓迎会を企画していただきました学生委員会の皆さま、ありがとうございました。

『日本文學誌要』 第111号が刊行されました

『日本文學誌要』 (法政大学国文学会) 第111号が刊行されました。

2024年度をもってご退職されました、坂本勝先生の最後の講演、また坂本勝先生との思い出が掲載されております。

目次は下記の通りです。

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《講演》

『古事記』の原風景、海へ。 坂本勝

《論文》

慶長十五年刊古活字版『日本書紀』について 小秋元段

《思い出》

坂本先生の『古事記の読み方』 伊海孝充

水の男 加藤昌嘉

坂本さんのお酒 田中和生

がが芋の舟 中沢けい

坂本先生お勧めの宿 スティーヴン・G・ネルソン

大人(たいじん)、坂本勝さん 藤村耕治

坂本さんとカラオケを 間宮厚司

坂本先生の思い出 汪治東

坂本先生との思い出 壹岐優翔

《卒業論文》

『源氏物語』宇治十帖の和歌――和歌を声に出す描写とその効果―― 風間元太

『偐紫田舎源氏』阿子木の造形――自分の感情を貫いて生きる女性―― 杉村真侑

泉鏡花「春昼」「春昼後刻」論――怪異構造から読み解く物語―― 松井優

《学校教育の現場から》

コロナ中の学校・コロナ後の学校 宮負竣

《新刊紹介》

小秋元段 著『太平記新考』 李章姫

《法政大学国文学会彙報 二○二四度》

《法政大学国文学会会則》

《法政大学国文学会教員のつどい申し合わせ》

《『日本文學誌要』投稿要領》

《編集後記》

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『日本文學誌要』第112号は、2025年9月の刊行を予定しております。

学位授与式(3月24日)当日のお知らせ

日本文学科4年生のみなさま

日本文学科共同研究室からのお知らせです。

2025年3月24日(月)、 学位授与式(卒業式)当日の予定をご案内いたします。

学位授与式・学位記交付式の後に、日本文学科卒業祝賀会:「卒業生を励ます会」が開催されます。

当日の予定詳細は、右記をご参照ください。

「卒業生を励ます会」は、日本文学科と国文学会の共催で行われ、ボアソナードタワー最上階26階のスカイホールにて、18:00~20:00での開催となります。

参加費用は無料立食形式・お飲み物(アルコール含む)をご用意いたします。途中参加・退室OKです。

学生委員会による企画もお楽しみに!

昨年度は5年ぶりに開催され、多くの卒業生が先生方・同級生と共に過ごす、楽しく和やかなひとときとなりました。

皆さまお誘い合いの上、多数のご参加をお待ちしております。

『自由を生き抜く実践知大賞』で「自由な学風の継承賞」を受賞

先月14日に開催され2024年度(第8回)『自由を生き抜く実践知大賞』表彰式にて、法政大学国文学会(文学部日本文学科)が「自由な学風の継承賞」を受賞しました。惜しくも大賞は逃しましたが、学生編集委員会が中心となって年刊文芸誌『法政文芸』の企画・編集・発行を20年間にわたって行ってきたことが評価され、このたびの受賞となりました。詳細はこちらをご覧下さい。

『大田南畝 江戸に狂歌の花咲かす』文庫版が刊行されました

2014年に岩波書店に刊行していただいた本を、KADOKAWAで文庫化してくれました。
一般書ではありますが、既刊の論文をふまえた論述だけでなく、草稿や校正原稿を使った分析など、いかに南畝が狂歌を流行らせたのか、真剣に文章と向き合ったかていねいに分析したつもりです。文庫化にあたって、旧著に対する書評への返答など、10年分の考察をふまえた解説を付しました。
                       (小林ふみ子 法政大学教授)


2024年9月、KADOKAWAより小林ふみ子先生(日本文学科教授)の著書『大田南畝 江戸に狂歌の花咲かす』が文庫本として刊行されました。まさに今、25年大河で話題となっている絶好のこの機会に、ぜひお手に取ってご覧ください。

以下、書誌情報と目次は出版社サイトからの転載でございます。

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【書誌情報】

定価: 1,386円 (本体1,260円+税)

発売日:2024年09月24日
 
判型:文庫判
 
商品形態:文庫
 
ページ数:320
 
ISBN:9784044007980

 

【目次】

プロローグ
序章 大田南畝という人
第一章 狂歌の大親分になるまで
第二章 言葉のチカラで「役」づくり
第三章 われらが江戸自慢の流儀
終章 文芸界の大御所「蜀山人」として
エピローグ 成長しない社会の楽しみ方

『落語がつくる〈江戸東京〉』好評刊行中です

江戸東京研究センターの研究プロジェクトの成果集です。京都やヨーロッパの都市など古い建造物をはじめ、歴史が目に見えるかたちで残る都市とは異なって、度重なる震災、戦災に見舞われてきた江戸東京にとって、そのアイデンティティを支えるのはその土地をめぐる伝承、物語、慣習など無形の遺産でした。本書は落語をその1つとして捉え、下町の庶民の世界で展開する落語のなかで描かれる「江戸」が、地域的にも長屋という生活空間のありようにおいても、人びとの想像のなかで典型としての「江戸」像を作りだしていることを多角的に浮かびあがらせました。日本文学科からは中丸宣明・小林ふみ子が寄稿しています。

(小林ふみ子 法政大学教授)

田中優子先生(法政大学名誉教授)が編者をつとめた『落語がつくる〈江戸東京〉』が岩波書店

より好評刊行中です。同書には、日本文学科教授の中丸宣明先生・小林ふみ子先生が寄稿されています。

お手に取って、ぜひご覧ください。
以下、書誌情報と目次は出版社サイトからの転載でございます。


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【書誌情報】


刊行日 2023年09月14日
ISBN 9784000255080
Cコード 0036
体裁 四六 ・ 並製 ・ 246頁
定価 2,750円


【目次】


 はじめに………田中優子

Ⅰ 都市の物語としての落語
 1 江戸東京の物語としての落語………小林ふみ子
 2 落語――文化人類学の視点から………山本真鳥

Ⅱ 落語がつくる地理感覚
 3 動く江戸東京落語――「黄金餅」から出発して………川添 裕
 4 「文七元結」と江戸・東京………佐藤至子
 5 はるかなる「落語国」をさがして――落語のフィールドワーク………田中 敦

Ⅲ 長屋噺をめぐるフィクションとリアリティ
 6 「長屋」という思想………田中優子
 7 「怪談牡丹燈籠」の長屋………横山泰子
 8 「お節徳三郎」論――熊さん八つぁんたちのフェミニズム………中丸宣明

Ⅳ 長屋の比較文化論
 9 都市空間のなかの長屋――江戸東京とヴェネツィア………陣内秀信
 10 上海の長屋と滑稽戯………高村雅彦
 11 現代の長屋ぐらし事情………栗生はるか

東京文学フリマ39に出店!

東京文学フリマ39では最新の「法政文芸」20号を出します。
お買い上げいただいた方に「日本文学科100年法政文芸20年」の展示図録を差し上げます。先着50名様。
ブースは「しー1・2」(受付の前)です。
えこぴょんも皆様をお待ちしてます。

 

東京文学フリマ39
https://bunfree.net/event/tokyo39

長谷川啓編『新版 大田洋子 原爆作品集 屍の街 他11編』が刊行されました

長谷川啓氏(大学院日本文学専攻修了、国文学会会員)より、『新版 大田洋子 原爆作品集 屍の街 他11編』をご恵投いただきました。

以下、書誌情報・内容・目次は、出版社サイトからの転載でございます。

 

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【書誌情報】

発行:小鳥遊書房

発行日:2024年7月31日

定価:3,300円(3,000+税)

頁数:424頁

ISBN:978-4-86780-054-6

【内容】

「戦後」は続いている。

現在を「戦前・戦中」に変えないため、

一人でも多くの人に読んでもらいたい。

唯一の被爆国である日本で、
1945年8月6日の朝、広島で被曝して以来、
原爆小説を書き続けた大田洋子の作品を通して、
戦争を起こしてはならないことを実感するために。

「今度の敗北こそは、日本をほんとうの平和にするものであってほしい。」
(「屍の街」より)

*本書は2020年8月に刊行された『大田洋子 原爆作品集 屍の街』の新装、解説を更新し「新版」として刊行するものです。上製から並製に変更されています。収録作品は12編のままですが、本文レイアウトの変更により、頁数が圧縮され、本体価格は3,000円となります。

【収録作品】

 河原
 牢獄の詩
 屍の街
 過去
 恋
 城
 どこまで
 暴露の時間
 ほたる
 半人間
 残醜点々
 ある墜ちた場所

【解説】
「原爆の記憶が今日問いかけるもの――忘却の時代に抗して」(長谷川啓)